さくらカレッジ2014年4月講座 2014/5/17(Sat)

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「早わかりクラシック音楽入門講座」

≪ ロドリーゴ:アランフエス協奏曲 ≫
第1部:ロドリーゴのこと、村治佳織のアランフエス協奏曲、ポピュラー音楽への影響
第2部:カニサレス&ベルリン・フィルの演奏、ロドリーゴのギター作品
※使用テキスト
・「クラシックの作曲家たち(萩谷由喜子著)」(ヤマハミュージックメディア)
・あらすじで読む名作オペラ50(世界文化社)

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第1部
□ロドリーゴのこと、村治佳織のアランフエス協奏曲、ポピュラー音楽への影響
3歳にして失明したホアキン・ロドリーゴの生い立ち、人生を簡単に紹介。そして、1939年に作曲された「アランフエス協奏曲」の成立事情等をお話しさせていただきました。
まずは実際に演奏を聴いてみましょう、ということで村治佳織が2001年に収録した映像を。

①コントラステスよりアランフエス協奏曲
村治佳織(ギター)
ホセ・ラモン・エンシナル指揮マドリッド州立交響楽団

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映像用に音声も収録されているので、この作品を十分な音響で堪能できました。
そして、あまりに有名な第2楽章がジャズなどポピュラー音楽にも影響を与えていることを紹介。

②チック・コリア&リターン・トゥ・フォーエバー:スペイン
③ナナ・ムスクーリ:恋のアランフェス

第2部
□カニサレス&ベルリン・フィルの演奏、ロドリーゴのギター作品
後半はベルリン・フィルの2011年ヨーロッパ・コンサートの模様を。前プロのシャブリエとあわせて視聴しました。

④シャブリエ:狂詩曲「スペイン」
⑤ロドリーゴ:アランフエス協奏曲
カニサレス(ギター)
サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

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べルリン・フィルの機動性に富んだ正確なアンサンブルに、フラメンコ・ギタリスト、カニサレスのギターは少々違和感が無きにしも非ずですが、お洒落な名演といえるでしょう。
最後は、また村治の映像からロドリーゴのギター小品を。

⑥ロドリーゴ:古風なティエント
⑦ロドリーゴ:祈りと踊り
村治佳織(ギター)

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たった一本のギターで奏でられているとは思えない音楽の深さと高貴さ。スペイン情緒あふれるロドリーゴの音楽に皆様釘付けのようでした。
次回第4回はヴェルディの歌劇「アイーダ」です。お楽しみに!