さくらカレッジ2012年4月講座 2012/7/14(Sat)

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「早わかりクラシック音楽入門講座」

内容
≪ ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」作品8-1~4 ≫
第1部:ヴィヴァルディの生涯
第2部:「四季」にまつわるエピソード&聴きどころ、視聴
※使用テキスト「オヤジのためのクラシック音楽入門(帯金充利著)」(新泉社)

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第1部
□ヴィヴァルディの生涯
まだまだ謎の多いアントニオ・ヴィヴァルディの生涯をまずは簡単に振り返りました。
1678年に生まれたヴィヴァルディは、サン・マルコ教会のヴァイオリン奏者であった父からヴァイオリンの手ほどきを受け、めきめきと上達しました。10歳の時にはサン・マルコ教会のヴァイオリン奏者に、そして15歳で神学校に入学、25歳の時に司祭に叙階されました。
しかしながら、生来ぜんそくの持病があり、ミサが挙げられないという事情もあり、ピエタ養育院で音楽教師の仕事をするようになりました。女生徒ばかりの合奏団を指導し、演奏会のための作品も数多く作曲しました。

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1711年に出版された「調和の幻想」作品3によりヴィヴァルディの名声は確固としたものになりました。まずはその曲集から1曲を。

①協奏曲集「調和の霊感」作品3~協奏曲第9番ニ長調RV.230
ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)
ルドルフ・バウムガルトナー指揮ルツェルン弦楽合奏団

時代は移り変わり、1723年頃、ヴィヴァルディが最も脂ののった時期、ローマへの旅行中に教皇謁見のヴァイオリン演奏をおこなったことが知られています。そして、ちょうど同じ頃、名作「四季」が書かれているのです。
全曲視聴は後半に譲るとして、ここではムターによる「春」を比較して聴いていただきました(新旧両盤)。

②ヴァイオリン協奏曲集「四季」作品8-1~4~「春」
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1984録音)
③トロントハイム・ソロイスツ(1999録音)

15年の時を経て再録された新盤は自由奔放に、そして21歳の頃の旧盤はカラヤン先生の安定感のある音楽作りに寄り添うかのように演奏されており、独奏部分を比較してみるとその差が歴然とわかり、興味深いです。

5分ほど休憩を挟み、後半へ。
ヴィヴァルディの晩年についてはほとんど知られていませんが、どうやら亡くなった時には一文無しだったそうです。興行や作曲活動で得た大金は一体どこへ行ったのでしょう?

ということで、作曲家が最も幸福だったであろう時期に書かれた「四季」にまつわるエピソードと聴きどころを紹介し、ユリア・フィッシャーによる映像にて音楽を堪能いただきました。

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④ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

このDVDは演奏も見事ながら、演奏シーンがそれぞれの四季ごとに収録されており、大変美しいところが魅力。あっという間の40分ほどでした。最後に別のアングルからの映像で1曲だけアンコールにお応えするお話をさせていただいたところ「冬」が圧倒的人気でした。第2楽章の旋律に皆さん癒されるんでしょうか。

ということで梅雨明けぬ蒸し暑い最中の2時間、ヴィヴァルディの音楽で愉しんでいただきました。次回はモーツァルトの「魔笛」がテーマです。2時間超のオペラをいかに料理するか?!楽しみです。