さくらカレッジ2012年4月講座 2012/8/25(Sat)

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「早わかりクラシック音楽入門講座」

内容
≪ ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の想い出に」 ≫
第1部:アルバン・ベルクの生涯、無調音楽について
第2部:ヴァイオリン協奏曲を聴く
※使用テキスト「オヤジのためのクラシック音楽入門(帯金充利著)」(新泉社)

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第1部
□アルバン・ベルクの生涯、無調音楽について
まずはアルバン・ベルクの生涯を簡単に紹介いたしました。
重要なポイントになる女性、初恋のマリー・ショイフル、最後の愛人ハンナ・フックスについても触れ、それらが今回のヴァイオリン協奏曲を読み解くうえで重要な役割を持つこともお話ししました。
そして、ハンナ・フックスとの出逢いをきっかけに書かれた「抒情組曲」について解説し、抜粋で第1楽章&第2楽章を聴きました。
ベルクの作曲技法は非常に緻密で、自分や愛人たちの宿命の数字に拘ったり、イニシャルの音階を使ったり、考えて作られていることが特長です。

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①弦楽四重奏のための「抒情組曲」~第1楽章&第2楽章
ウィーン・アルバン・ベルク四重奏団(旧盤)

ABQの記念すべきデビュー盤の溌剌とした演奏から冒頭の2つの楽章を聴いていただきましたが、やはり入門者にはハードルが高いようでした。
引き続き、ヴァイオリン協奏曲の制作過程について言及。マノン・グロピウスに捧げられたこと、2人の女性が織り込まれていること、結果的に最後の作品になってしまったことなどをまずは講義しました。

第2部
□ヴァイオリン協奏曲を聴く
休憩後、わかりにくい無調音楽を理解していただくために楽曲の構造を知っていただき、第1楽章後半に引用されているケルンテン地方の民謡、そして第2楽章後半に引用されているバッハのコラールを繰り返し聴き、耳に馴染ませていただきました。

②ケルンテン地方の民謡(MIDI)
③バッハのカンタータ第60番~”Es ist gunug”
上記はいずれもYoutubeにて聴き込みました。

その後、該当箇所を音盤で確認。

④ヴァイオリン協奏曲第1楽章アレグレット&第2楽章アダージョ
チョン・キョンファ(ヴァイオリン)
サー・ゲオルク・ショルティ指揮シカゴ交響楽団

ここまで繰り返しベルクの当該曲に親しみ、いよいよ全曲鑑賞です。

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⑤ヴァイオリン協奏曲「ある天使の想い出に」
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
サー・コリン・デイヴィス指揮バイエルン放送交響楽団

いやあ、名曲です。
しかし、眠くなったという声も・・・。
仕方ないですかね。この辺りの名曲群はある程度の経験が必要になります。
クラシック音楽と一口に言ってもジャンルや音楽の幅は広く、やはりこういう音楽もあるんだと知っていただけたことが良かったように思います。
次回はシューベルトの「冬の旅」です。乞うご期待!