気楽にいこう

vivaldi_ayo_imusici.jpg今日は1日「左脳」を使い過ぎた。思わず声が嗄れるほど熱く語っていたらしい。それでも、自分的には興に乗ってしゃべっていたというよりは、何とか受講生に理解してもらおうと必死になり過ぎていたというような感覚。さすがに僕も、必要以上に「良いものにしなきゃ」と気負ってしまうと、軸がぶれ、その「ぶれ」をカバーするために余計なエネルギーを使わなければいけない羽目になる。まぁ午後一番でそういうことに気づいたから、最終的にはきちんと自分の中で修正を加えて、予定通りに着地できたのと思うので、ほっと一安心(ここに書くことは自分自身の中で起こっていることだから、他の人には「声を嗄らしているという事実」以外決してわからないだろうから問題ないといえばないんだけど・・・)。

セミナーの基本は「しゃべり過ぎないこと」。受講生の思考が何となくついてきていないような感覚に襲われる時は、無意識に自分の勝手なペースになっている時。そういう時が要注意。8対2、基本は受講いただいた方々にしゃべっていただく方がうまくゆく。

ということで、疲れた心身を癒そうと、定番ヴィヴァルディの「四季」・・・。

ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」作品8
フェリックス・アーヨ(ヴァイオリン)
イ・ムジチ合奏団(1959.4.29-5.6録音)

半世紀前に録音され、バロック・ブームの火付け役となったイ・ムジチ合奏団の「四季」はいつ聴いても瑞々しい。今更ながらだが、やっぱり良い。今日は特に「冬」の第2楽章ラルゴが骨身に染みる(笑)。何度かレコーディングされているイ・ムジチの音盤の中ではアーヨ2度目の録音となるこの1959年盤が圧倒的に説得力を持ち、未来永劫「四季」のスタンダードとして君臨するのではないかと僕は思う。以前実演で聴いたチョン・キョンファの「四季」は目の覚めるような素晴らしさだったが(もちろんその後レコーディングされた彼女の録音も最高)、20世紀的名盤という意味では、チョン・キョンファも後塵を拝する。

ともかく「振り返り」を怠らず、「自己反省」し、明日に持ち越さないよう切り替えること。
ついでに、EaglesのファーストアルバムからJackson Browne不滅の傑作「Take It Easy」を・・・。

eagles.jpgTake it easy
Take it easy
Don’t let the sound of your own wheels
Drive your crazy
Lighten up while you still can
Don’t even try to understand
Take it easy

心配するな
気楽にいこう
運命に
翻弄されるな
できる限り陽気にいこう
こむずかしく考えるな
自分の理解できる範囲でいいんだ
気楽にいこう
(対訳:加納一美)


5 COMMENTS

ほんだぱん

イ・ムジチって聴いたことある!!
と思ったら、中学校の音楽の授業でヴィヴァルディの「四季」の「春」を聴いた時に、その楽団の音源を聴いたのだと思い出しました。
我ながら、ちょっと天晴れな記憶力です。
なんで、覚えていたのかというと、弦楽器と思えないみずみずしい音だったから!!
弦楽器はある意味乾いた感じの印象だったので、びっくりしたんでした。
そういえば、葉加瀬太郎さんのバイオリンも、みずみずしい感じがします。好きですね。みずみずしい音色には伸びようとする生命力が宿っている気がして、元気が出ますよね。
ちなみに、私の大好きなウルフルズの「かわいいひと」は「TAKE IT EASY」に影響を受けたとか受けないとかいううわさを聞いたことがあります(笑)ちょと似てます。

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雅之

こんばんは。
セミナー、お疲れさまです。
私はというと、今朝はFMラジオで、ゴンチチ「世界の快適音楽セレクション」という番組を、家族と行楽でのドライブの途中、ただボーっと聴いていました(岡本さんが全力投球しておられる時間にすみません)。最近聴いてなかったのですが、やはりこの番組、大好きだと再認識しました。12年(だったっけ)も続いているだけのことはあると思います。
選曲も意外性に満ちていて楽しいです。「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」(四人囃子)の後、マーラーの第7交響曲の 第4楽章の一部だったり、とにかく相変わらず面白いです(番組内容のサイト参照)。

http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2009-07-04&ch=07&eid=38066
マニアックな選曲でありながら、マニアックな聴き方の対極にあります。彼等のような、優しい心での音楽への接し方が理想だと、近頃特に思います。彼等は真の意味での音楽の奥深さを、よく理解していると思います。よろしければ一度エアチェックして彼等の番組を聴いてみてください。
岡本さんの今回の選曲も夏向きでじつに最高ですが、「四季」で
>今日は特に「冬」の第2楽章ラルゴが骨身に染みる
という聴き方は、少し真面目過ぎるんでは・・・(でも、そこが岡本さんのいいところ!・・・笑)。
それとEaglesのファーストアルバムもいいですね!私も思い出があって大好きです。
私の今日のお薦めCDは、
ゴンチチ(ギター)南国音楽
http://www.hmv.co.jp/product/detail/469181
です。
彼等のように、肩肘張らずに、しかも自分の信念を曲げずに生きていきたいものだと思いました。
 

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岡本 浩和

>ほんだぱん
おはよう。
おーっと、クラシックのことでコメントしていただけるとは!(笑)。「四季」~春、は学校の音楽の時間に採り上げてたからね・・・。「四季」といえばイ・ムジチなので日本人はほぼ全員聴いてるんじゃないのかな?滅多に聴かないけど、やっぱり名曲です。
ウルフルズの曲は残念ながら知らないけど、Take It Easyに似てるんだ!?聴いてみたいなぁ。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
ゴンチチ「世界の快適音楽セレクション」は僕もたまに聴きます。いや、というより耳にします(実は毎朝自動的にNHK-FMが流れるようにセットされておりまして)。土曜日の朝など、滅多にないですが暇な時は布団の中でそれこそボーッと聴いたりしております。四人囃子の後にマーラーの第7!これは意外です。
そんなに意外性のある面白い番組だったんですね。ほとんどBGM的に聴いていたので、その「面白さ」には気づきませんでした。どちらかというとゴンチチの二人のもろ関西弁のしゃべりに惹かれてました。
>少し真面目過ぎるんでは・・・(でも、そこが岡本さんのいいところ!・・・笑)。
いやぁ、そうなんです(笑)。真面目なんですね根っから(苦笑)。
ゴンチチのアルバムは所有しておりませんが、それこそたまにFMで流れる曲を聴いたりしてました。素敵です。
>彼等のように、肩肘張らずに、しかも自分の信念を曲げずに生きていきたいものだと思いました。
同感です。

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