Mariya Takeuchi

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出張「音浴じかん」のため埼玉県比企郡小川町まで同行した。48組ものお客様にご参加いただき、会場は開演前から大変な熱気に包まれた。参加者全員にピアノ・シャワーを経験していただこうと、ピアニストはいつもにも増して気合いが入ったようで、通常の倍以上の時間をかけて素敵なプログラムが披露された。それにまた、特別にご協力いただいた佐藤葉子さんによるペンシル・バルーンのコーナーも上々のパフォーマンスで、ご来場いただいた方に楽しんでいただけたようで良かった。本企画の立ち上げから当日の仕切りまですべてを滞りなく進めてくれた轟玲子さんに感謝、ありがとう。それにしてもいかにピアノの生音が母子に良いか、こういう現場を体験してみると手にとるようにわかる。やっぱり音楽はLiveに限るということだろう。

ドア・ツー・ドアで片道2時間弱。空気の良い、自然に満ちた素晴らしい土地。ゆえに都心に戻ると、どっと疲れが出る。普段ほとんど外食はしない性質だが、さすがに本日は食事を作る元気もなく、近くの讃岐うどん「こがね製麺所」で妻と生醤油うどんを食す。偶然お店でかかっていたBGMが竹内まりやの「本気でオンリーユー」と大瀧詠一の「ペパーミント・ブルー」。彼らの音楽を聴くと、僕の意識は一気に20代の頃に戻される。

特に、山下達郎と結婚して以降の竹内まりやが発表する作品はどれも最高。20世紀の女性シンガー・ソングライターの代表がCarole Kingだとするなら、日本を代表する(個人的には世界を代表すると言いたいところだが)シンガー・ソングライターは間違いなくまりや(僕的には荒井由実でもなく、中島みゆきでもない)。ということで、帰宅後まりやに浸る・・・。まずは2003年発表の60年代ポップス・カヴァー・アルバム。

竹内まりや:ロングタイム・フェイバリッツ

もう涙が出るほど感動的。夫君達郎氏とのデュエットもさることながら大瀧師匠とのデュエット「恋のひとこと(Something Stupid)」は二人の声が混然一体となり、まるでひとつの楽器のよう。この作品を聴くだけでこの音盤の価値は大いにあり。

続いて、ムーン・レーベルからの初ベスト・アルバムである「インプレッションズ」。1曲1曲に思い出があり、若きあの頃の記憶を辿るのにとっておきの1枚。月並みな言葉しか思いつかないのが悔しいが、全15曲どれもが至宝。

竹内まりや:インプレッションズ

まりやによるビートルズ讃歌「マージービートで唄わせて」・・・、勇気がいただける・・・。


4 COMMENTS

雅之

こんばんは。
百万語費やしても語りたい、私の大好きな竹内まりやの、岡本さん推薦曲をあえて意表をついて無視しましょう。
今夜は、私が、女性シンガー・ソングライターによるJ-POPの中で、もっとも女は凄げーな~とトラウマ及びPTSDにさせられた詞の曲をご紹介します。それは、ユーミンでもみゆきでもまりやでもありません。
強く儚い者たち Cocco
http://www.youtube.com/watch?v=ANzEREI6Ffw
こういう詞は男には絶対書けない!! 女は強い生きものだとつくづく実感する恐ろしい歌でした。

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。
意表を突いたフェイントありがとうございます。
いや、驚きました。この歌、おそらく有名なものなのだと想像しますが、僕は初めて聴きました。
Coccoの表情が真に迫っています。おっしゃるように男には絶対書けないであろう恐ろしい詩ですが、曲がまた良いです。
どんな大義名分があろうと、決して離れちゃだめですね(笑)。

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雅之

大好きな竹内まりやについて、ノーコメントなのもあまりにも失礼だったと反省し、少しだけ。
私が彼女のいろんな曲を聴いても、結局懐かしさとともに最後に戻っていく場所は、アルバム「Request」。
「元気を出して」「色・ホワイトブレンド」などの《白まりや》、「恋の嵐」「駅」などの《黒まりや》を経験して辿り着く「夢の続き」での境地が、今の私にとって最も共感できる人生の結論というか、〝究極の一曲〟なのです。
http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND22753/index.html
http://www.youtube.com/watch?v=gDnBu4G-gO8

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岡本 浩和

>雅之様
こんにちは。
わざわざ再コメントありがとうございます。
「リクエスト」もいいですねぇ、僕も好きです。
「白まりやと黒まりやの先にある「夢の続き」」という考え方がまた良いですね。気に入りました。ありがとうございます。

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