カルロス爆発!

beethoven_7_c_kleiber.jpg何と、カルロス・クライバー&バイエルン国立歌劇場の「ばらの騎士」(1973年7月13日)の正規Live盤がOrfeo D’orから発売された!映像は2種残っているものの、CD(それもハイブリッドSACD)でのリリースは初で、カルロス43歳時の今や伝説となっている極めつけの美演がとうとう最高音質で聴けるのだ。嬉しさ余り、自分へのご褒美(本日の研修が成功裡に終わったこと)の意味も兼ねて即購入した。
観客の圧倒的な拍手の後、登場するなり演奏を始めるところからもうカルロス・クライバーの「ばらの騎士」以外の何物でもない!かっこ良過ぎる・・・。
当然まだまだ聴き込んでいないので、この音盤についてはいずれ具体的に書くことにしよう。

日本青年館での2008年新入社員合同(半年振り返り)研修。「親和」のコミュニケーションの重要性、「共感力」、「自信」、「自他を受容」することなど、人間力の養成をテーマとして、体験実習を織り交ぜながら自論を語り、9:00から18:00過ぎまで32名の若者たちと共に過ごさせていただいた。皆前向きでとても素直。研修の始まった当初は多少の硬さがあったもののすぐに打ち解けて、一生懸命に取り組んでくれた。感謝。

ところで、先日の結婚式の際に知人からいただいた「号外」に次のフレーズが採り上げられており、思わず「やっぱり!」と膝を叩いてしまった。

「自分自身を受容したとき、人間には変化と成長が起こる」(カール・ロジャース)

我が意を得たり。ここ1年の体験から、僕がセミナーのテーマとして据えている「自己の受容(=許し)」が「人間の成長の鍵である」ということを何年も前にカール・ロジャースが言っていたとは!「自己の受容」を軸にしての研修は受講生にとって間違いなくニーズがあり、「目から鱗もの」だということを本日の研修においても再確認した。ともかく自分の信念を形にして多くの方々に様々な機会を通じて提示していきたいと思った次第。

ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
カルロス・クライバー指揮バイエルン国立管弦楽団(1982.5.3Live)

例のカール・ベーム追悼演奏会の記録ということで有名な第4交響曲と同じ日の演奏。つい先年まで発売されなかった代物なので、カルロス存命中は指揮者の承諾がおそらく出なかったのだろうと思われるが、何がどう良くないのか全く見当がつかない、燃えに燃え、火花が飛び散るほどの最高の燃焼度を誇る傑作CD。前述の「ばらの騎士」同様ハイブリッドSACDでの発売で、耳にするなりその音質の良さにも圧倒された。本来僕はベートーヴェンに関しては断じてフルトヴェングラー派ゆえ、第2楽章のテンポなどそっけないほど速すぎるところがいただけないのだが、こんなに血の通った有機的な演奏ならば、一期一会のライブを聴くつもりで対峙すると腰が抜けるほど感動させられる。
カルロスの指揮するこの曲を聴くと、僕はどうしても1986年の昭和女子大学人見記念講堂での衝撃的な熱演を昨日のことのように思い出してしまう。本当に幸運なことに僕は生涯でたった一度だけだが、カルロス・クライバーの実演を聴くことができた。感謝。

⇒旧ブログへ


コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

アレグロ・コン・ブリオをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む