知覚の扉

今日もドアーズ日和である。こういう汗の滴るような蒸し暑い日はアメリカン・ロックをガンガンに大音量で聴くと身体も冷え、すっきりとする。ビーチ・ボーイズなんかもおすすめだが、もう少しストレートにガツンとやられるのを期待するとどうしてもこういう選択になってしまう。ただし、ドアーズは決して明るいわけではない。もちろん能天気な音楽などでは決してない。むしろ、陰鬱な表情と哲学的な詩をあわせもつ玄人好みの音楽である。

ドアーズ:「ストレンジ・デイズ」

昨日書いたファースト・アルバムと同時期に書かれレコーディングされた曲で成り立っている。つまり、1枚目とこの2枚目は表裏一体の作品なのである。

Strange days have found us
Strange days have tracked us down
They’re going to destroy our casual joys
We shall go on playing or find a new town

ところで、以前新聞だったか何かで読んだ記憶があるのだが、ドラえもんに出してもらいたい道具ランキングのトップが「どこでもドア」だったらしい。うーん、確かに瞬時に行きたい場所に移動できるならこんなに素晴らしいことはない、と誰でも考えることだが、物理的には無理でも意識は別の次元や場所に飛ばすことは可能だろう。例えば過去にいった経験のある場所を思い出すという行為自体「意識は飛んでいる」わけだし、夢などはその最たるもの。

ちなみに、ドアーズというバンド名はウィリアム・ブレイクの「知覚の扉」という詩にあやかっているらしい。ジム・モリソンの声をバックに「向こうの世界への扉」を開けるのも乙なものである。

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