癒し

聴いて癒されるクラシック音楽を教えてくれとたまに言われる。
深夜寝る前にお酒を片手にリラックスしながらぼーっと聴ける音楽を、ということだ。

僕は生来どちらかというと「真面目」に音楽を聴いてきたので、何となく聴ける音楽といわれると途端に悩みこんでしまう。「真面目」というのは正座してきちっとということでは決してないが、とにかく一音も逃さず「良い音楽」か「そうでもない音楽」かを見分けようと集中して聴いてきたということである。

あらゆる芸術がそうだが、「一期一会」なのである。茶の湯の世界に通じるものである。たかがCD、されどCD。音の缶詰というなかれ。感動するものはありえない感動を与え、呼び起こす。これまで幾度となく生演奏(クラシックに限らずジャズでもロックでも)や音盤でそれを体感してきた。コミュニケーションである。「親和」である。

ところで、「癒し」の音楽を1曲。

マスネ「タイースの瞑想曲」
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
ジェイムス・レヴァイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

題名を知らなくても、誰もが一度は聞いたことのある名旋律である。元々はオペラの間奏曲。心地よい。。。
ところで、タイースって誰だ?何を瞑想してるんだ?という疑問も湧く。

タイースは高級娼婦。そして愛の道に生きるか神の道に生きるか、今後どのように生きていこうか悩んでいるのだ。
この曲をBGMにタイースとともに人生について考え直してみるべし。

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