古楽の最近のブログ記事

チームワーク

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どうも「チームワーク」ということがここのところのテーマになりそうだ。
企業から受ける要望も「チームワーク」、個人から受ける相談も要は「チームワーク」。この世の中で活動している以上、人とのコミュニケーション抜きでは何事も前に進まない。それでも、今の世の風潮なのか、個人主義的で、横のつながり、縦のつながりをきちんともてない人が多いよう。そういうことは、子どもの頃から慣らされていないと難しい。子ども同士でも夫婦でも、時に思いっきり感情をぶつけ合って喧嘩した方が良い。

昨晩、京王線の新宿駅ホームの事故で亡くなった老人は、北海道の星槎大学学長で、作家・詩人の佐藤春夫の長男、佐藤方哉氏だと知り、驚いた。何とも不幸な死に方故、本人的にも納得ゆかない面もあるだろうが、そういうことも運命だから致し方なし。佐藤さんの母親の千代さんは、春夫が谷崎潤一郎から譲ってもらったという、例の「細君譲渡事件(1930年8月18日)」といわれる事件の当事者。しかも3人連名での挨拶状を発表したというのだから、何とも一般人の常識では考えられない不思議な関係だったことだろう。
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世の中にはいろいろな会社がある。社員が輝き、やりがいを持って仕事をし、右肩上がりの成長を続ける会社。厳しいノルマを持たされて、日々プレッシャーをかけられ、半ベソをかきながら動き続ける営業マン。辞めたいと時には思っても辞めないのには相応の理由がある。上司の厳しい言葉ひとつひとつの根底に「愛」が感じられる場合。そして、一番わかりやすいのは、成果がインセンティブに即反映されるという場合。

何やかんや言っても「お金」は大事である。働いた分、成果をあげた分だけその評価として給料に還ってくるなら人はがんばる。そういう当たり前の「しくみ」があってこその信頼関係だろう。

いわゆる「搾取」型の会社というのもまだまだ多い。上層部が利益のほとんどを独占し、従業員には一般の平均にも満たないほどの給料しか支払わないというケース。例えば、個人事業主契約で、給料はフルコミッション、成果をあげた分だけ報酬として支払うという会社。いわゆる外資系の生命保険会社などはその類だが、それにしても最初の3年間くらいは固定給があり、顧客を獲得するにつれ歩合のパーセンテージがあがっていくというモデルだから厳密には異なる。新卒の最初からいきなり完全歩合で、ほとんど休みがなく、しかも社会保険等も完備されていない、さらには交通費も出ないとなると、これは人として扱われているのかどうか甚だ疑問に感じる、そんな会社があった。

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僕がまだ高校生だった頃。毎週日曜日にNHK-FMで放送される吉田秀和氏の「名曲のたのしみ」、そして平日の夜に放送されるFMクラシックアワーが楽しみだった。せっせとエアチェックしては気に入った音楽を見つけて、繰り返し聴くという生活。あの頃はレコードをそうそう頻繁に購入できなかったが、初めて聴く音楽に日々感動し、また音盤化されていない海外オーケストラの実況放送などを様々聴けたことが貴重な体験だった(もちろん今でもFMではその種の音源を放送しているだろうが、習慣的にラジオを聴いたりエアチェックしなくなったのでここでは過去形とする)。

当時、たまに早朝に起きては聴く番組があった。皆川達夫氏の「バロック音楽のたのしみ」。ルネサンス、バロック期の音楽を専門とされている皆川先生のわかりやすい解説と聞いたこともない古楽の作曲家の清らかで美しい音楽を存分に勉強させていただいた。しかしながら、いわゆる中世の音楽は判別が極めて難しい。極端な話、一聴いつの時代のどのあたりの音楽なのかはもちろんのこと、誰の作曲なのかを言い当てるのは至難の技。もちろん聴き込み不足ということはある。皆川先生が著されている指南書などを読み漁りながら、いろいろと勉強するもなかなかポイントがつかめない。中世の音楽を系統立てて聴く術を教えていただける方があったらぜひお願いしたいものである。

初心忘るべからず

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某大学での初のキャリア講座を終えた。人前で話すことは慣れているものの、僕の場合「枠」を設けられると苦手感が増幅する。指定の教材に沿って事を進めてゆくのは簡単なようで逆に難しい。昨日まで「何をどんな風に話そうか」あれこれと頭の中で考えていたが、きっぱり止すことにした。泣いても笑っても「自分がこれまで経験してきたこと」、あるいは「培ってきたこと」でしか勝負することはできないのだから。そう、直前でジタバタしてもしょうがないのである。背伸びせず、あくまで等身大の自分で・・・。と思ったら一気に楽になった。わずか90分の授業。されど受講する学生には今後の就職活動に相当の影響を与えるだろうからいい加減に済ますわけには行かぬ。

数十人、数百人という単位の、いわゆるマスプロ授業というのは手強い。相手が何を思っているのか、どう考えているのか瞬時に把握することが難しいから。基本的に一方通行になってしまうと、どんなものでも満足感は低くなる。いかに相手とコミュニケートし、学生のニーズに対してピンポイントで教示することができるかどうかがやっぱり鍵だろう。ひとつひとつ経験を増やしていって、場数をこなし、常に新鮮な気持ちで接すること。今日の授業がどのような評価だったかは現時点で知る術もないが、傲慢にならず謙虚に反省し、次に向けて準備を万端に臨もうと再決心する。明後日は千葉にある某大学にて「履歴書&エントリーシートの書き方(基礎編)」講座である。
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朝から東京は雨、午後から雨はあがるものの曇天。生憎「日食」は見れず。雲に覆われながらも多少「漆黒の世界」を体感できるかと期待したが、それもあまり実感できず。残念・・・。ただし、「日食は身体を害し人の運を落とします。家のカーテンを閉めて見ないようにします。飲食を避けてできれば瞑想します。日食が終わったらシャワーを浴びて浄化するのがベストです。・・・」(「ラブコール あなたへ」岡田多母)なんていう記述もある一方で、「月のように欠けてゆく太陽をみあげながら、太陽と月と地球に、感謝の気持が湧きあがってきた。その時、確かに、風の流れが変わった。・・・」(「ウチュウカイギ」つじまりこ)なんていうブログもある。良いのか悪いのかまったく判断できないが、単に運が悪かったという見方もあるし、逆に、守られていたのかもしれないとも考えられるし。まぁ、どっちでもいいか・・・。

今週末の「クラシック講座」のテーマはジュゼッペ・ヴェルディ。イタリア・オペラを苦手とする僕でもこれだけ集中して勉強すると、ラテン的情感たっぷりの彼の音楽の素晴らしさが少しずつだが理解できるようになる。何よりもその生き様から学べる「成功法則」が貴重。どんなに良い作品を創っても大衆に好んで受け入れられなければ、その価値はゼロに等しい。ともかく他人に喜んでもらい、受容されることが重要なんだということをあらためてヴェルディからも学ばせていただいた。
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つい先日も書いたが、世の中、精神的に参っている人が多い。ほとんど表沙汰にならないだけで、大企業のどこでも「病」で休職状態におかれている職員は相当数に及ぶという。真面目な人に限ってそうなってしまいがち。ひとりで抱え込んでしまうのでなく、時には気を抜いて「適当に」やる習慣をもたないとだめ。「まぁ、いいじゃないか」という鷹揚な態度が必要。

「心が疲れた人はヴァネツィアに行くのがいい。それが叶わぬのなら、この本をゆっくり読むのがいい。毎晩少しずつ服用して、心が倦怠の波に揺れるのに任せる。数日後には、疲れが心地よいものに思えてくるだろう。」という池澤夏樹氏による推薦文入りの帯。
10年以上前に書店で見かけ、気になって購入していたもの。
『ヴェネツィア~水の迷宮の夢』(ヨシフ・ブロツキー著、金関寿夫訳)

自分らしくあるために

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「自分らしく」生きること、「自分らしく」仕事をすること、「自分らしく」楽しむこと。誰もがそうありたいと願う。「自分らしく」というのは人間が生まれながらにもつ通奏低音のように鳴り響く欲求。

企業の大小を問わず「うつ病」で休職したり、離職せざるを得ない人が多いという。表沙汰にはならない数字ゆえ、どこの企業でどれくらいの「うつ病」患者が出ているかどうかは不明だが、マスコミで報道されるのなどは氷山の一角に過ぎないだろう。
ストレス・マネジメントといっても「対症療法」的なものがほとんどで、抜本的な解決に至るものは少ない。そもそも社会システムそのものを一旦ゼロに戻して再生しなければならないほど、日本国のしくみ、否、というより「資本主義」のしくみが行き着くところまで行ってしまっており、誰もが目先のことでいっぱいいっぱいで、全体を正しく見ることができなくなっていることが大問題。それに押し潰されないように各々がせめて自分自身の精神管理はしっかりとしなきゃいけない。ひょっとすると「お金」を儲けることだけを基準にして、稼いだ金額で企業なり人なりを評価するというシステムはもうそろそろ終わりにしてもいいのかもしれない。

2010年9月

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