ジャズの最近のブログ記事

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本日のワークショップでは、集中的に実習を提供することで通常より時間を1時間半ほど短縮した。受講いただいた皆様と「濃い」時間を共有しながら、ひとつひとつじっくりと進める。

「人間力」という誰しもが潜在的に持つ能力が、「ありのままの自分を知り、認め、受け容れる」ところから開かれるということがよくわかる。カール・ロジャース博士は「自分自身を受容することで変化と成長が起きる」と言うが、この「自分自身を受容する」ということが実はなかなか難しい。

過去を掘り下げ、プラスの体験もトラウマとなるようなマイナスの体験も思い出し、どっぷりと浸る。そして、そういう経験の延長に「今」があることを認識する。そう、今の自分自身を肯定するには、過去のすべてを肯定することが大切なのである。

ジョン・コルトレーンの演奏はいつどこの会場でも、全精力を傾けた激しい長時間演奏だったという。休憩することで維持してきた「意思」が途切れることを嫌ったトレーンはともかく何時間も吹き続けた。彼こそ「今」を生きる求道者だったのである。

生と死の幻想

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自然に四季があるように、人間にもバイオリズムがある。桜は毎年同じ時期に花を咲かせ、実をつけ、そして枯れ、翌年また生まれ変わる。自然の大いなる力の前に人間の意志などまったく相手にならない。

くよくよ悩まず、あるべき姿に戻り、正しいと直感する方向だけしっかり定め、あとは流れに任せる方が良い。さすれば、なるようになる。それも最善の場所に行き着くのである。

久しぶりにオスカー・ピーターソンとアンドレ・プレヴィンのデュオを聴いて(観て)、痺れた。かつてポール・マッカートニーとスティーヴィー・ワンダーが「エボニー・アンド・アイボリー」で人類の調和を歌ったが、それより前にジャズ界を代表する黒人&白人ピアニストがまさに「ひとつ」になって音楽を奏でた類稀な瞬間であると僕には思えてならない(多分に大袈裟だが)。
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学習院大学特別客員教授木谷宏氏の講演を聴いたのだが、その中で先生がもたれているゼミの授業での話がとても面白かった。「『プロフェッショナル』という言葉で思い浮かぶ職業は何ですか?」という問いに対して、一般的にはスポーツ選手や芸術家、あるいは医師や弁護士といういわゆる士業などを挙げる人が大半を占めるという。『プロフェッショナル』って一体何なのだろう?ある学生が考えに考えた末、プロとは「挫折を知っている人」と答えたという。なかなか面白い回答だなと思ったそうだが、一方、その答に対して別の学生が、「いや、挫折を知っているのはもちろんだが、それを前向きなエネルギーに変え、乗り越えた人」だと切り返したのだという。こういうことを言うのはそもそも偏見に近いが、いまどきの学生も馬鹿にしたものじゃない、「なるほど!」と感心した。

『プロフェッショナル』というとあまりにも遠い存在のように感じるらしい。とても自分には届きそうもない雲の上のような存在、そんなふうに感じてしまうのだと。要は一握りのエリートのことを指しているようについつい思ってしまうのだ。では、そういう学生がモティベーションが低いのかと言えばさにあらず。普通の人たちよりはずっと将来のことを考えているし、仕事やキャリアについても真剣なのである。

赤坂氷川神社

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乃木坂と赤坂のちょうど真中に位置する赤坂氷川神社。とても静かで厳粛な雰囲気が漂う。東京の中心地にこんな場所があったとは知らなかった。神社を中心にした周囲は時計の針が止まったのではないかと錯覚するほど空気がゆったりと流れる。少し足を延ばすと赤坂サカスTBSなどのある盛り場&オフィス街に辿り着くのだが、もうこのあたりになると空気が重い。
ここのところ、明治神宮の清正井がパワースポットとして一躍有名になり、連日数時間待ちという長蛇の列ができるそうだが、はっきりいって比べ物にならないくらい「氷川神社」は神聖である。あまり有名になってもらっても困るので、こういうところには書きたくないが、この神社はおススメである。

乃木坂駅から神社に向かう途中道に迷ってしまった。近くの住人らしきおばさまに道順を聞いたら、説明できないからと言ってわざわざ車で送り届けてくれた。こういうところも東京っぽくない(笑)。代々赤坂に住んでおられる様子だったが、人情に厚い昔の江戸っ子気質ばりばりの気風のよさそうなおばさまだった。感謝。

The Singers Unlimited

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寒い。富士五湖など山間部ではおそらくこの調子だと雪だろうと思われるような天候だ。前職では西湖のほとりに研修施設があったものだから、毎週金曜日の夜は中央道を抜けて車で河口湖方面に旅をしていたことを思い出す。夏の出張は気分転換にもなり楽しいのだが、冬の山梨行きは時に厳しかった。確か1994年の1月だったと記憶するが、その時も大変な積雪で(おそらく一晩で1メートルは積もったのではなかったか)、路肩でのチェーンの着脱でも相当時間を要し、通常なら1時間半の道程にもかかわらず、その時はゆうに8時間くらいかかった。金曜日の21時頃東京を出て、確か西湖に到着したのは朝の8時だったと思う。さすがにすぐに研修スタートというわけにもいかず、受講生の了承を得て(ほとんどの学生が定刻に到着できなかったと思う)、多少の仮眠をとり、午後から講義を始めた。今になっては良い思い出だ。

ところで、もうすぐクリスマスである。この歳になるとクリスマスだからといって何か特別な変化があるわけでもないのでどうでもいいのだが、子どもの頃はやっぱり楽しみだった。いや、子どもでなくても20代の頃はまだまだクリスマス・イベントに何かしら淡い期待ももっていた。懐かしい。
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銀座でのミーティングの後、月光荘画室こんぱる中室で開かれている財津昌樹と山口マオの「トイレで知る・考える」カレンダー展にお邪魔した。財津さんは知る人ぞ知るいわゆるグリーンコンシューマーで、彼が20年近くに亘って制作し続けているカレンダーは「環境問題」に一石を投じる含蓄に富んだ言葉にいつも溢れている。このカレンダー、拙宅では指示通りトイレにかけてある。2009年のものは以前もブログで採り上げたように天晴れと唸るようなフレーズに毎月のように彩られている。2010年度のものも絶品。おススメです。
ちなみに、氏が制作するポスターのキャッチコピーがこれまた意味深い。なるほど、である。

「エゴイスト菌」
想像力が欠落した人に感染しやすく、肉体に苦痛をともなわないために本人が感染していることに気付かないでいる場合が多い。
日本人100人のうち99人がこの菌に冒されている
・症状:環境破壊

満月にインタープレイ

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まったくもって勉強不足でジャズには詳しくない。多くは語れないくせに、時折名盤といわれる音盤を取り出して、黄昏時か夜もほどよく更けた頃に耳を傾ける時がある。
何だろうなぁ、クラシック音楽にはない「ルールに収まり切らない」魅力がある。もちろんスタジオでの録音の場合きちっとまとまった形でレコーディングされているゆえ、ライブ演奏の即興のような醍醐味は薄れるのだけど。

ビル・エヴァンスが得意としたインタープレイ。すなわち演奏中にお互いの音に反応し、相手を刺激しながらより高次の音楽を生み出していくという方法。そう、ぶつかり合うことで、双方が現地点より一層高い地点に登り詰めるということだ。ライバルの存在があり、人は切磋琢磨し、成長する。

周りの音をよく聴き(周りの意見や話をよく聴き)、よりよく対話できることで、誰かと共にいる喜び、そして相手を受け入れることができたという楽しみ、さらに自分も相手に何かを返すことができたという三重の喜びで満たされる。ちょっとニュアンスは異なるだろうが、傾聴と受容の重要さをここでも教えてくれる。
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女流指揮者シモーネ・ヤングのブルックナーの評判が良い。残念ながら未だに聴く機会を逸しており、彼女の音楽創造を云々することはできかねるのだが、昔、エリアフ・インバルがブルックナーの録音を開始したとき、そのどれもが耳慣れない第1稿によるもので、まだまだブルックナーについてはそれほど深く追究しておらず、今となっては彼の新作を聴くような新鮮な気持ちで臨めるものの、当時は第4番「ロマンティック」にせよ第8番にせよ違和感だけが鼻につき、しばらく棚の奥に葬り去っていたことをなぜか思い出した。それから10年以上の歳月を経、いよいよブルックナー芸術の真髄というものを理解し始めたろう頃に、やっとその真価、ブルックナーの頭の中に最初に鳴った音を音盤に刻み込むという意味がわかり、今では時折「新作」を聴くつもりで対峙し、楽しんでいる。

裏を返せば、インバルの第1稿は見事に衝撃的だった。楽想が奔流する若さ(もともと大器晩成の芸術家ゆえ作曲当時の年齢は全然若くないのだが、弟子の忠告を受け容れる前のまっさらな姿という意味では若い!)ゆえの荒削りな「つくり」が僕の脳みそを刺激した。

こども音・楽・館2009

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妻と青山をぶらりとしていたら知人Kに出くわした。
久しぶりだからお茶でもということでカフェに入ってゆっくり寛いでいたら、件の友人の旦那Sと静岡人Yさんがお店に入ってくるではないか・・・。
偶然ならすごいが、実はこれは計画的(笑)。数日後Sが誕生日を迎えるというのでケーキとプレゼントを事前に用意。それを徐に渡して吃驚仰天。いわゆるサプライズ企画。幾つになってもこういうことって嬉しいものでしょう・・・。

今年の夏は涼しい。夜半になると窓から窓に流れる風が心地良い。こんな日にはのんびりジャズでも聴いてみようかと取り出したのがかの音盤。いつだったかBill Evansとのコラボレーション盤を採り上げたが、Jim Hallの奏でるギターは夏の一夜に洒落た一石を投じてくれる(それにChetのアンニュイなトランペットが輪をかける)。特に、名手たちがテーマを掛け合うジャズ・アレンジの「アランフエス協奏曲」はGill Evans & Miles Davisのそれとはまた違った味わいを持つ。

雑感

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やっと編集作業が終わった。蓋を開けてみれば癒しに満ちたなかなかの名曲揃いで、これは老若男女問わず万人受けする音盤になるだろうと期待が膨らむ。発売日は7月7日(火)と決定しているが、ちょうどこの日は新宿文化センターの「ランチタイム・コンサート」に出演が決まっており、無料ということなのでお時間取れる方はぜひご来場ください。発売初日にご購入いただいた方には「特別サイン入り」にてご提供するとピアニスト本人は申しております(笑)。そういえば、その日はこれまた「満月」で、月の光のように輝かんばかりのセカンドアルバム・デビューにはもってこいの日だ。すべての「案配」に感謝。

まずは一通り愛知とし子の新作を試聴用CD-Rにてじっくり聴く。うん、良いではないか。明らかに前作より進化している。テクニック的にも当然進歩しているのだが、一層「心が通う」音楽作りができるようになっているところが感心(偉そうだが・・・)。少なくともこの1年、彼女は乳幼児とお母さん、あるいはOLに向けてなど、あらゆるチャンスを使って人前でピアノ演奏を披露する機会を創り出してきただけに前にも増して格段に「上手く」なっている。音楽というのもやっぱりコミュニケーションなんだとつくづく思う。いかに「人と接する」機会、エネルギーを循環させる機会を増やすかが成長のポイントであることは間違いない。しばらく大きな会場で演奏する予定はないようだが、今秋には岐阜県多治見市と東京でもリサイタルを開催する予定なので、ますます磨きのかかった愛知とし子のピアノが聴けるだろう。楽しみである。

2010年3月

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