「ベートーヴェン:第九を究める!」
■内容
≪ ベートーヴェン:第九を究める! ≫
第1部 ピアノ生演奏(Piano:愛知とし子)
第2部 第9交響曲成立史~ベートーヴェンの生き様
第3部 フルトヴェングラー指揮バイロイト祝祭管盤を聴く(「愛」、「勇気」、そして「一つ」)
-お茶とお菓子付-
第1部
□ピアノ生演奏(Piano:愛知とし子)
①ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」(全曲)
ベートーヴェン初期の傑作ソナタ。第2楽章はBilly Joelの”This Night”に編曲されたほど美しいメロディーを持ったポピュラーな名曲です。今回は全曲を披露していただきました。
第2部
□第9交響曲成立の歴史的背景
①シラーの「歓喜に寄す」について
②「歓喜の歌」のメロディ
③第1楽章:闘争、第2楽章:熱狂、第3楽章:安寧、第4楽章:歓喜というイメージについて
第3部
□第9交響曲を聴く!
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団(1951Live)
比較試聴(一部)
①レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
②ロジャー・ノリントン指揮ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ
定員以上の12名の方にご参加いただき、熱狂的に盛り上がりました。第9交響曲は第4楽章の「歓喜の歌」のメロディだけが別格に有名で、全曲を聴いたことがないという方がほとんどでした。しかしながら、作曲家の意思や意図を考えると全曲をしっかりと聴き、ものにしていただきたいと思います。それにしても音質は決して良くないのですが、フルトヴェングラー&バイロイト祝祭管盤は超絶の名演だということにあらためて気づかされました。講座終了後に、残った数名と鍋を囲みながら、1989年のベルリンの壁崩壊時に開催されたバーンスタインのLDを一部視聴したのですが、お祭り的雰囲気と指揮者晩年の深遠たる世界を垣間見させていただいた反面、残念ながらやはり巨匠フルトヴェングラーの足元にも及ばないな、と実感しました。ただ、映像を観ながら「第9」を聴くという行為はとても重要ですね。感銘度が増します。一度機会があったら生演奏を聴きに行きましょう!
ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。