ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調(ティーレマン指揮VPO)抱き合おう、諸人よ。この口づけを世界に! ベートーヴェンは交響曲第9番を通じて、もはや感情に左右される仮我の世界を脱し、空を体現する真我の世界に昇華するよう人々を説こうとした。終楽章の前3つの楽章の主題を否定し、「歓喜の主題」を導こうとする方法こそまさに孤高であり、悟りの境地である。Read more
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調(グリモー&アバド)「リディア旋法による、病癒えた者の神に対する聖なる感謝の歌」。 ベートーヴェンの作品132の第3楽章冒頭に記された言葉である。しかも、アダージョの副主題には「新しい力を感じつつ」とも書き記されているところがミソ。1825年4月、ベートーヴェンは持病の腸カタルを悪化させて数週間病の床に伏したが、Read more
J.S.バッハ:マタイ受難曲(サイモン・ラトル&BPO)人が物事を認識する時、視覚情報は85%を占めると言われる。音楽も、舞台や映像など目に見える形があることにより深掘りされ、作曲家が込めた意味が一層明快になるもの。 ピーター・セラーズが「リチュアライゼーション(儀式化)」と謳う「マタイ受難曲」を観て震えた。Read more
モーツァルト:歌劇「魔笛」K.620(レヴァイン&MET)今週末の「早わかりクラシック音楽入門講座」では歌劇「魔笛」を採り上げる。 実は演出的にはあまりにメルヘンチックで好きではないのだが、20余年前のメトロポリタン歌劇場での公演を映像化したDVDをネタに講義を進行しようと今のところ考えている。Read more
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