早わかりクラシック音楽講座@恵那 2013/11/16(Sat)

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「早わかりクラシック音楽講座@恵那」

内容
≪ モーツァルトの光と翳 ≫
第1部:キーワード「旅、死、自立」~ザルツブルク時代を中心に
第2部:全盛期と貧困の時代~ウィーン時代
会場:PAPA@KITCHEN
ナビゲーター:岡本 浩和

18:30~ お食事
19:00~21:30 講座

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第1部
□キーワード「旅、死、自立」~ザルツブルク時代を中心に
35年という短い生涯に1,000曲近いといわれる膨大な作品を残したモーツァルト。
今回は「旅、死、自立」というキーワードを中心に彼の音楽を紹介、抜粋ではありますが堪能していただきました。

まずは正味10年以上に及ぶ旅の功罪。旅がモーツァルトの才能を開花させたことは間違いありませんが、一方で心身を蝕み、結果短命に終わった彼の死の遠因でもありました。どんな事象にも長短2つの側面があるということです。
ちなみに、偶然お店に「断捨離」という書籍が置いてあり、ピンときました。なるほど、モーツァルトは旅や引っ越し(ウィーン時代の10年間で13回ほどの引っ越しをしている)を通じて古い思考を捨て、常に新しいインスピレーションを得、それが音楽として昇華していたのかもしれません。

モーツァルトらしさを初めて獲得したといわれるディヴェルティメントK.136の第1楽章を。

①ディヴェルティメントK.136
ハーゲン四重奏団

さらに、ザルツブルク時代にあった精神的鬱積について。大司教や父親からの抑圧がどれほど強かったか、そしてモーツァルトはその状況からいつも逃れたいと思っていたであろうことをお話ししました。

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マンハイム・パリ旅行における母の死について。そして、その後に生み出された作品を抜粋で試聴。

②協奏交響曲K.364~第1楽章&第2楽章
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
キム・カシュカシアン(ヴィオラ)
ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

第2部
□キーワード「旅、死、自立」~ザルツブルク時代を中心に
ウィーン時代の音楽的進化・深化について。特に、父親の死以降音楽が一層の内面的充実を得たことで、聴衆から人気がなくなり、経済的困窮に陥った点を強調し。
いわゆる後期三大交響曲を抜粋で視聴いただきました。

③交響曲第40番ト短調K.550~第1楽章&第4楽章
④交響曲第39番変ホ長調K.537~第1楽章
⑤交響曲第41番ハ長調K.551~第1楽章
カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(DVD)

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そして、モーツァルトの生き方に決定的影響を与えたフリーメイスンについて少し紹介。
歌劇「魔笛」のあらすじと人物相関図を教示し、フィナーレ最後の場面を視聴しました。

⑥歌劇「魔笛」第2幕フィナーレ
ジェイムズ・レヴァイン指揮メトロポリタン歌劇場管弦楽団(DVD)

モーツァルトの人生は紆余曲折、浮き沈みの激しいものでしたが、苦しい状況、体験が彼の音楽に一層の深みを与えたことは間違いありません。
最後に、相田みつをさんの「つまづいたおかげで」を紹介し、すべての体験が人生の贈り物であることをお伝えし、講座を閉じました。

PAPA@KITCHENのブログに感想など掲載されています。
ありがとうございました。