@一番町 2013/6/8(Sat)&9(Sun)

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「クラシック音楽講座@一番町」

内容
≪ ショパンとサンド~恋愛の真実 ≫
第1部:1836年、出逢い~1842年、ノアン第3年
第2部:1843年、ノアン第4年~1847年、最後の日々、そして別れ~1849年、最期の年
会場:Office Yoko内サロン
ナビゲーター:岡本 浩和
ピアノ:児島 洋子

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第1部
□1836年、出逢い~1842年、ノアン第3年
①練習曲作品25~第1番変イ長調作品25-1

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冒頭、児島さんの演奏によるエチュード作品25第1曲「エオリアン・ハープ」。ショパンがリストの愛人であったマリー・ダグー伯爵夫人に献呈した曲集からの1曲。ここからショパンとサンドの愛の物語が始まります。
続いて、1836年の2人の出逢いのシーンを。ショパンが優柔不断な態度であったのに対し、サンドが一目惚れし、猛烈なアタックを懸けたこと。そして、一筋縄ではいかないとわかるとショパンの友人など、外堀から攻めてゆくという要領の良さ。結果的に約1年半の後、2人は結ばれたのです。そして、マジョルカ島へのいわゆる逃避行。
雨季のマジョルカ島はショパンにとって決して好ましいものではなかったこと、それでも愛を育み、ショパンは名曲を生み出したこと、などをお話ししました。

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②24の前奏曲作品28~第15番変ニ長調作品28-15「雨だれ」

さらに、マジョルカ島から帰国し、以降、毎夏を過ごすサンドの別荘地ノアンでの出来事を。いかにショパンが不満症であったかがわかるエピソードを紹介しつつ。

③スケルツォ第3番嬰ハ短調作品39

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引き続き、ノアンでの2人。1841年~1842年。絶頂期のショパンがパリに帰るたびにリサイタルを開き、相当な収入を得たこと、いかに彼の演奏が人気であったかなど。2人が最も幸せだった当時にショパンが書き上げた傑作を。

④前奏曲第25番嬰ハ短調作品45
⑤ポロネーズ第6番変イ長調作品53「英雄」

演奏終了後、児島さんによる演奏を交えての簡単な楽曲解説。興味深い質問がたくさん出ました。20分の休憩後第2部へ。

第2部
□1843年、ノアン第4年~1847年、最後の日々、そして別れ~1849年、最期の年
ノアン第4年、少しずつ関係がこじれてゆく様子を。1844年には父が亡くなり、絶望するショパン。サンドは母親のようにショパンの面倒を最大限見る覚悟をするものの、ショパンはまるで子どものようにゲームを仕掛ける始末。1846年には絶交に近い状態に陥ってしまいます。そんな窮地の中でもショパンは故国を想い、(創作力が低下しても)音楽を創造しようと必死でした。

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⑥3つのマズルカ作品59~第36番イ短調作品59-1
⑦3つのマズルカ作品63~第41番嬰ハ短調作品63-3
⑧舟歌嬰ヘ長調作品60

何とも透明な音楽が繰り広げられます。
その後は、最後の日々、そして別れ。いかにして熱愛の2人が破局を迎えたのか・・・。彼らの手紙を軸に読み解いていきました。哀しみに溢れるワルツと、絶頂期の傑作を最後に。

⑨3つのワルツ作品64~第6番変ニ長調作品64-1「小犬」
⑩3つのワルツ作品64~第7番嬰ハ短調作品64-2
⑪バラード第4番ヘ短調作品52

1849年、ショパン最後の年を簡単に紹介の上、絶筆のマズルカを演奏していただきました。

⑫マズルカヘ短調作品68-4

涙が出るほど深い「白鳥の歌」!!

8日(土)は13名、9日(日)は18名もの方にご参加いただきました。
喜んでいただけたようで何よりです。
次回、一番町での講座は9月8日(日)&28日(土)に開催予定です。テーマはベートーヴェン。詳細は決定次第アップいたします。