「早わかりクラシック音楽入門講座」
≪ ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ≫
第1部:ラフマニノフの名曲、生い立ち、作品成立前史&録音を聴く
第2部:グリモー&アバドの実演を観る
※使用テキスト「これから聴きはじめる人のクラシック超入門(野沢龍介監修)」(河出書房新社)
第1部
□ラフマニノフの名曲、生い立ち、作品成立前史&録音を聴く
今回のテーマはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番!この作品がいかに人気があるか、よくわかりました。ご参加いただいた紳士淑女の皆様もお好きなようで、来年度のアンコール開催を求められました。こういう音楽はなかなかないと思います。これ1曲でラフマニノフの名は永遠だということでしょうか・・・。
まずは、時代遅れというレッテルを貼られがちなラフマニノフがいかに革新的であったかを少しばかりお話しし、まずは超人気曲「ヴォカリーズ」3種を観ていただきました。
ヴォカリーズ作品34-14
①キリ・テ・カナワ(ソプラノ)
②ユジャ・ワン(ピアノ)
③リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)、エレーヌ・グリモー(ピアノ)
これほど哀愁に富んだ名曲はないでしょう。3種の中ではヴァイオリン&ピアノ版が最も優れているのでしょうか?さすがの原曲も敵わない色艶。
そして、ラフマニノフの生い立ちと第2協奏曲成立前史をご紹介し、まずは作品を耳だけを頼りにじっくりと聴いていただきました。
④ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
クリスティアン・ツィマーマン(ピアノ)
小澤征爾指揮ボストン交響楽団
何ともロマンティックで独創的な解釈!テンポの揺れも激しく、実に感動的です。受講生の方々も絶賛の録音。
5分ほど休憩の後第2部へ。
第2部
□グリモー&アバドの実演を観る
さらに、2008年のルツェルン音楽祭からの実況盤を映像で。
⑤ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
エレーヌ・グリモー(ピアノ)
クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団
愛くるしい顔をしながら何と壮絶なラフマニノフを弾くことでしょう!
わかっていても感動する素晴らしさ!
ということで、今期の11回の講座が終了しました。最終回はピアノ・コンサートになります。お楽しみに!