「早わかりクラシック音楽入門講座」
≪ ヨハン・シュトラウスⅡ世:『美しく青きドナウ』ほか ≫
第1部:ウィンナ・ワルツの成り立ち
第2部:ニューイヤー・コンサート鑑賞
※使用テキスト
・「クラシックの作曲家たち(萩谷由喜子著)」(ヤマハミュージックメディア)
・あらすじで読む名作オペラ50(世界文化社)
第1部
□ウィンナ・ワルツの成り立ち
シュトラウスⅡ世の「美しく青きドナウ」を軸にシュトラウス・ファミリーのワルツについて学びました。いわゆるウィンナ・ワルツの成立事情、当時の社会的背景を簡単にお話し、まずはウィンナ・ワルツの先駆けであるウェーバーの「舞踏への勧誘」を鑑賞。
①ウェーバー:「舞踏への勧誘」(ベルリオーズ編曲)
ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(2003.1.1Live)
その後、ウィンナ・ワルツの創始者といえるヨーゼフ・ランナーとシュトラウスⅠ世について講義。
ここでⅠ世が25歳で独立した時にランナーが贈ったワルツを。
②ランナー:別離のワルツ作品19
ロベルト・シュトルツ指揮ベルリン交響楽団
どこか哀愁を秘めつつ弟子の独立を祝う明朗なワルツに酔いしれます。
その後のⅠ世の破竹の勢い、シュトラウス父子の確執などについて紹介の上、1845年にⅡ世がデビューした際、19回もアンコールされたというⅠ世の作品を聴きました。
③シュトラウスⅠ世:ワルツ「ローレライ=ラインの歌」作品154
ロベルト・シュトルツ指揮ベルリン交響楽団
Ⅱ世の衝撃的デビュー、そして父Ⅰ世の死について、さらにヨーゼフのことを簡単に触れた後、ワルツ「美しく青きドナウ」の成立事情をお話ししました。
ここで、2003年のニューイヤー・コンサートのアンコールでの演奏を「ラデツキー行進曲」とともに鑑賞。アーノンクールの顔と身体を全面的に使った指揮姿に感服です。
④シュトラウスⅡ世:「美しく青きドナウ」作品314
⑤シュトラウスⅠ世:「ラデツキー行進曲」作品228
ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(2003.1.1Live)
第2部
□ニューイヤー・コンサート鑑賞
5分の休憩を挟み、後半は1989年の伝説のニューイヤー・コンサートの後半を鑑賞しました。
⑥シュトラウスⅡ世:ポルカ「ハンガリー万歳」作品332
⑦シュトラウスⅡ世:ポルカ「クラップフェンの森で」作品336
⑧シュトラウスⅡ世:ワルツ「春の声」作品410
⑨シュトラウスⅡ世&ヨーゼフ:ピチカート・ポルカ
⑩シュトラウスⅡ世:「騎士パスマン」のチャールダーシュ作品441
⑪ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ「おしゃべりなかわいい口」作品245
⑫ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ「騎士」作品278
⑬シュトラウスⅡ世:ワルツ「美しく青きドナウ」作品314
⑭シュトラウスⅠ世:「ラデツキー行進曲」作品228
カルロス・クライバー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1989.1.1Live)
カルロスの華麗な指揮と音楽に圧倒されました。
次回はプッチーニの歌劇「蝶々夫人」です。お楽しみに!!