「早わかりクラシック音楽入門講座」
≪ チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ≫
第1部:チャイコフスキーの奇妙な女性関係、アイネ・クライネ、弦楽セレナーデのこと
第2部:小澤征爾 リハーサル ドキュメンタリー&弦楽セレナーデ(2010)
※使用テキスト
・「クラシックの作曲家たち(萩谷由喜子著)」(ヤマハミュージックメディア)
・あらすじで読む名作オペラ50(世界文化社)
第1部
□チャイコフスキーの奇妙な女性関係、アイネ・クライネ、弦楽セレナーデのこと
まずは、ホモセクシャル説が有力なチャイコフスキーの奇妙な女性関係について解説。真偽は不明ですが、たとえどういう性癖であれ彼の作品はいずれも美しい旋律に溢れ、不滅なのです。
チャイコフスキーが敬愛するモーツァルトに触発され1880年に書き上げた弦楽セレナーデは「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を規範にすると言われます。
いま一度古典派の楽曲の形式を復習するという意味も兼ね、モーツァルトの件の作品を鑑賞しました。
①モーツァルト:セレナーデ第13番ト長調K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
そして、本題であるチャイコフスキーの弦楽セレナーデを。五度圏を正午の位置から5分、10分と進み、また5分、正午と戻る計算された調和美。
②チャイコフスキー:弦楽セレナーデハ長調作品48
小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ(1992.9.5Live)
第2部
□小澤征爾 リハーサル ドキュメンタリー&弦楽セレナーデ(2010)
5分の休憩後、せっかくなので当時NHKで放映されたドキュメンタリー「小澤征爾 リハーサル サイトウ・キネン・フェスティバル松本」を視聴。
小澤さんのフェスティバルにかける想いや、彼の心優しさ、人間らしさが随所に垣間見られる映像で、彼の人気の秘密がよくわかります。
最後に、病から復帰しての2010年のフェスティバルの模様から弦楽セレナーデ第1楽章短縮版を。
年老いた小澤の渾身の指揮に感激です。
次回はマスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」です。楽しみに!