愛知とし子のセカンド・アルバムの編集作業のためスタジオ入り。さすがに10時間近く篭って音を浴びていると疲れるが、それでも初めての時よりは本人も随分と慣れたことと、演奏自体も格段に進歩しているので結果は満足のゆく出来栄えになろう(細かいところまでチェックすると1曲を仕上げるのに相当の時間を要し、10曲ほど完了したところで本日は終了。残りは明日の作業となる)。
今回の録音でも採り上げた、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」。作曲者本人は「私は欠点を大いに認めている。あまりにも明白なシャブリエの影響と、かなり貧弱な形式と」と自己批判するものの、やはり「癒し」に満ちた名曲である。ただし、繰り返し聴き続けると、ダレが生じ、少々飽きてくるのは確か。
ところで、今月末の「早わかりクラシック音楽講座」では、モーリス・ラヴェルの音楽を採り上げる。なかなか手強い相手ではあるが、勉強し甲斐のある作曲家ゆえ、大いに自分も楽しみ、そして皆さんにも喜んでいただこうと思っている。具体的にどの楽曲を何曲採用するかは未定だが、「ボレロ」は避けられないだろうな・・・。
ちなみに、僕的には「ボレロ」といえばジョルジュ・ドンというのが相場だが、ラヴェルにあやかったのだろう、ロック界でも「ボレロ」のリズムを駆使した傑作がたくさん書かれている。中でもKing Crimsonの「Bolero – the Peacock’s Tale」、Emerson, Lake & Palmerの「Abaddon’s Bolero」はプログレ的名曲だと思うが、よりタイトでブルージーな傑作がJeff Beckの「Beck’s Bolero」。1968年発表。
Personnel
Jeff Beck(guitar, bass)
Rod Stewart(vocals)
Ron Wood(bass)
Mick Waller(drums)
J.P. Jones(hammond organ, timpani)
Nicky Hopkins(piano)
「Beck’s Bolero」は何とJimmy Pageの作品。元々はニュー・ヤードバーズとしてPageが計画したバンドのために書いた曲!これこそレッド・ツェッペリンに通じる「原点」なのである。それにしても当時のジェフ・ベック・グループに在籍するメンバーのそうそうたる顔ぶれはいかばかりか!!わずか2枚のアルバムを残し解散してしまったが、こういうアンサンブルを聴くにつけもったいないやら何やら・・・。まぁ、それぞれの個性が強すぎて、グループとしての調和を維持していくのは無理だったのだろうが。
こんばんは。
今日、FMラジオを聴いて知ったのですが、6月9日は「ロックの日」だそうです(ポ〇〇の日でもあるらしいのですが・・・笑)。
http://www.nnh.to/06/09.html
昨日の話題にあった音楽評論家の渋谷陽一さんの誕生日が6月9日なのには驚きです。
ご紹介の盤は、昔どこかで聴いたことがあるものの、所有していませんが、改めて手に入れて聴いてみたいですね。本当に凄いメンバーです。
それにしても今更私が言うのも何なんですがJeff Beckは天才以外の何物でもなく、ギターのテクニックひとつとっても誰にも真似できない高みにありますよね。これはJeff Beckに興味のある人は、絶対に必聴盤ですね!!
じっくり聴いて勉強したいです。
あっ、渋谷陽一さんの誕生日の裏付け、一応要りますか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E9%99%BD%E4%B8%80
>雅之様
おはようございます。
「ロックの日」とは知りませんでした。(ポ○○の日というのは何となく知ってましたが・・・・笑)。しかも渋谷氏が誕生日とは!どうでもいいですが、驚きです。
Truthはほんとに奇跡的な名盤です。やっぱりロックは60年代から70年代にかけてが熱いですね。
あ、あと渋谷氏の誕生日の裏づけまでありがとうございます。