雑感

wes_montgomery_incredible_jazz_guitar.jpgやっと編集作業が終わった。蓋を開けてみれば癒しに満ちたなかなかの名曲揃いで、これは老若男女問わず万人受けする音盤になるだろうと期待が膨らむ。発売日は7月7日(火)と決定しているが、ちょうどこの日は新宿文化センターの「ランチタイム・コンサート」に出演が決まっており、無料ということなのでお時間取れる方はぜひご来場ください。発売初日にご購入いただいた方には「特別サイン入り」にてご提供するとピアニスト本人は申しております(笑)。そういえば、その日はこれまた「満月」で、月の光のように輝かんばかりのセカンドアルバム・デビューにはもってこいの日だ。すべての「案配」に感謝。

まずは一通り愛知とし子の新作を試聴用CD-Rにてじっくり聴く。うん、良いではないか。明らかに前作より進化している。テクニック的にも当然進歩しているのだが、一層「心が通う」音楽作りができるようになっているところが感心(偉そうだが・・・)。少なくともこの1年、彼女は乳幼児とお母さん、あるいはOLに向けてなど、あらゆるチャンスを使って人前でピアノ演奏を披露する機会を創り出してきただけに前にも増して格段に「上手く」なっている。音楽というのもやっぱりコミュニケーションなんだとつくづく思う。いかに「人と接する」機会、エネルギーを循環させる機会を増やすかが成長のポイントであることは間違いない。しばらく大きな会場で演奏する予定はないようだが、今秋には岐阜県多治見市と東京でもリサイタルを開催する予定なので、ますます磨きのかかった愛知とし子のピアノが聴けるだろう。楽しみである。

セカンドアルバムの試聴という「仕事」を終え(笑)、モードを切り替えようとリラックスのための音楽を流し聴きする。

僕はもともと音楽のジャンルにはこだわらず「良い」と感じる音楽、「心に訴えかけてくる」音楽をたくさん聴いてきた。そして、音楽のもつドライブ感とうねり感が体感できるものは基本的に「凄い」と感じ、その後は何度も繰り返し聴くようにした。これまでブログ上で採り上げている音盤はそういう意味で僕のお眼鏡に適ったといえるものたちである。例えば、ジャズといえば、マイルスであり、コルトレーンであり、そしてビル・エヴァンスである(特にライブでの演奏!)。ともかく群を抜いているのだ。彼らは神懸り的天才なのである。僕の場合、ひとたびその演奏に魅入られると盲目的にその奏者(作曲家の場合も)だけになってしまう傾向があり、それが玉に瑕なのだが、そういう理由で、ジャズ・ギターについては長い間、その「凄さ」を知らなかった。

The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery(1960.1.26&28録音)

Personnel
Wes Montgomery(Guitar)
Tommy Flanagan(piano)
Percy Heath(bass)
Albert Heath(drums)

「聴き流し」などできようはずがない。ついついそのプレイに耳を奪われてしまう(バックを支えるメンバーがこれまた凄い!)。文句なしにかっこう良い。

ちなみに、僕はモンゴメリー本人については残念ながら勉強不足でよく知らない。デビュー前は妻子を養うのに睡眠時間もろくにとれないような労働状況で、極貧生活だったらしいが、早死にしたのも若き日の無理がたたってのことなのだろうか・・・。今の僕と同い歳で亡くなっているのだから、早すぎる。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
愛知とし子さんの新しいCDの発売、待ち遠しいです。「鶴首して待つ」という心境です。
またまた私事で恐縮ですが、発売日の7月7日は、私の父の80回目の誕生日ですので、音楽好きの父へのプレゼントにもしたいと考えております。
>僕はもともと音楽のジャンルにはこだわらず「良い」と感じる音楽、「心に訴えかけてくる」音楽をたくさん聴いてきた。そして、音楽のもつドライブ感とうねり感が体感できるものは基本的に「凄い」と感じ、その後は何度も繰り返し聴くようにした。
とても共感します。あと、岡本さんと私で少し違うところは、私にはあまり好きな演奏家の基準に高級ブランド志向が無いことですかね。私は基本的に演奏家の貴賎に、有名、無名は関係ないと考えておりますので、名もない演奏家の演奏でも、アマチュアの演奏でも、子供の演奏でも、自分の波長に合った演奏には心底感動する性分です。
ジャズやロックはあまり詳しくはありませんが、ウエス・モンゴメリーのギターはいいですね。オクターブ奏法、コード奏法といった彼のギター技術の功績を抜きにしても、音楽性が抜群です。ご紹介の盤の他、ジョニー・グリフィンのテナーやウイントン・ケリーのピアノとの「Full House 」や、
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2525129
煙草の吸殻のジャケットが印象的な「A Day In The Life」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/635900
のCDも所有していて愛聴盤です。でも、やっぱりこのへんの年代の録音こそ、LPで聴きたいところです。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
7月7日はお父様の誕生日なんですか!!「傘寿」祝いということですね。偶然とはいえ、よかったです。「天の配剤」、「案配」に感謝です。
>私にはあまり好きな演奏家の基準に高級ブランド志向が無いことですかね。私は基本的に演奏家の貴賎に、有名、無名は関係ないと考えておりますので、名もない演奏家の演奏でも、アマチュアの演奏でも、子供の演奏でも、自分の波長に合った演奏には心底感動する性分です。
あ、わかります?(笑)。多少、高級ブランド志向があります・・、いや、かつてはありました。最近は雅之さんをみならって「差別」なく無心で聴いてみようと努力してるところです。とはいえ、なかなか「癖」はぬけませんが。
しかし、雅之さんの音楽に対する造詣の深さはやっぱり凄いですね。大抵の音盤を所有してらっしゃるところがさすがです。

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