John Lennon and The Plastic Ono Band “Imagine” (1971)を聴いて思ふ

理想と現実のギャップ。
成果は努力とそれにかけた時間に正比例しないもの。
一生懸命頑張っても光が見えないと、多くは途中で放棄する。でも、もう少し続けよう。
あとほんの少し続ければ努力は報われるかもしれないのだから。

Imagine there’s no heaven
It’s easy if you try
No hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today…

おそらくジョン・レノンが生み出した楽曲で最も有名なもののひとつが”Imagine”だろう。
魂の普遍、というか生きとし生けるものの理想がこれでもかというくらい美しい旋律に乗り、歌われる。すべては人間が創り出した幻だと。
その一方、身近な愛憎に苦しむ彼もいる。

I don’t mean to hurt you
I’m sorry that I made you cry
I don’t want to hurt you
I’m just a jealous guy

「つもりはなかった」と計画性を否定するが、そして「自分はやきもち焼き」だと開き直り、弁解するが、愛に飢えるレノンの側面を垣間見るにつけ、”Imagine”で語られた理想郷が陳腐なものに映る。
思考にまみれ、感情に揺られ、右往左往する。それこそが人間というもの。
完璧、完全な存在などないのだから。
天国のない世界や国境のない世界などというのは夢想に過ぎない。
しかし、どんなに現実的でない夢想であっても、目指して努力し続ければやっぱり報われるのかもしれない。
「思い続ける」ことが大切だ。

Oh my love for the first time in my life
My eyes are wide open
Oh my lover for the first in my life
My eyes can see

愛によって人は開かれるのだとレノンは信じる。
特に、人生で初めて体験する愛こそは・・・。

・John Lennon and The Plastic Ono Band:Imagine (1971)

Personnel
John Lennon (vocals, acoustic and electric guitars, piano, whistling, harmonica)
George Harrison (electric and slide guitar, dobro)
Nicky Hopkins (piano, electric piano, tack piano)
Klaus Voormann (bass, upright bass)
Alan White (drums, tibetan cymbals, vibraphone)
Jim Keltner (drums)
Jim Gordon (drums)
King Curtis (saxophone)
John Barham (harmonium)
Joey Molland and Tom Evans (acoustic guitars)
John Tout (piano)
Ted Turner (acoustic guitars)
Rod Linton (acoustic guitar)
Andy Davis (acoustic guitar)
Mike Pinder (tambourine)
Steve Brendell (upright bass, maracas)
Phil Spector (harmony vocal)
The Flux Fiddlers (members of the New York Philharmonic) (orchestral strings)

“Imagine”の理想はともかくとして、50年近くを経た今もジョン・レノンの詩は直接的で赤裸々だ。とても人間っぽくて美しいと僕は思う。

 

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3 Comments

雅之

>”Imagine”で語られた理想郷が陳腐なものに映る。

それでも日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

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岡本 浩和

>雅之様

言葉は生活に不可欠ですが、どうしても思念を狭めてしまうと同時に、憲法前文ですら数多の解釈が存在するでしょうから複雑な心境です。
いっそのこと言葉がなかったら人間社会はもっと平和だったのかもしれません。

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