理屈ではなく、直感的に物事を捉えることが大事な時が時にある。いや、全てのことは本来そういうものなのかもしれない。自分の感覚やセンスを信じることは極めて大事である。
世の中、知らないことがあまりに多い。中には知らなくても良いこともある。表の世界、裏の世界、その全部を一望することが不可能であるにしても、「真実」を知ることは大切なことであり、上面の状況に惑わされず何事も深掘りすることが重要だ。「なぜ?」という問いかけ。
諦めずに続けることは大切なことだが、時には潔く「諦めてしまう」ことも大事。そう、拘らず、執着せず、いっそのこと捨ててしまうこと。確かに勇気は要るが。いつだったか読んだ「ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。」に、「目標を立てるな」ということが書いてあったが、ニュアンスはそれに近い。多分に逆説的ではあるものの当を得ている。
久しぶりに雨が降る。こういうのは恵みの雨といっていいだろう。品川からの帰途、傘を持たないA君と相々傘で雑談をしながら10数分。彼は律儀で几帳面だ。それに勉強熱心で向上心も極めて高い。こういう若者が天下を取るようになれば日本も随分変わるだろうに。
「筆で書く」ことを忘れている。ペンだこができた。相変わらずエントリーシート添削が続く。毎日目標枚数を決めて、それを何とか上回るように精進する。やりがいはあるが、さすがに疲れを催す。頭を使うものの要は単純労働。めげるな。
気分転換に久しぶりにストーンズでも聴こう。
1966年発表のローリング・ストーンズの分岐点となった傑作アルバムだが、Brian Jonesの影が薄くなった最初の1枚でもあり、Brianファンの僕としては評価に困る微妙なアルバム。ひとつひとつの楽曲レベルは極めて高いが、最初期のあの黒い、ダーティーな、土臭い、何ともいえない雰囲気がまるでストーンズ色(?)に薄められてしまっているのが堪らなく居心地悪い。確かに間違いなくこれはストーンズの音なのだが、ブライアンのシタールやダルシマー、マリンバなどがとってつけられたように感じられるところに僕は違和感を感ずる。残念でならない。ミックとキースがイニシアティブをとり始めたこの時期、既にブライアンは終わっていたのだな。そんな悲しいアルバムなのだ。
雨のお蔭で一気に寒くなった。夜も更けると急激に冷え始める。
明日の天気はどうだろう?
晴れると良いな・・・。
こんばんは。
>Brian Jonesの影が薄くなった最初の1枚でもあり、Brianファンの僕としては評価に困る微妙なアルバム。
ここでは、ブライアン・ジョーンズ、ミック・ジャガー、キース・リチャーズたちの、「求心力」より「遠心力」が強く働いていますね。
だからこそ、その緊張関係が面白く、私は高く評価しているアルバムです。
「仲良きことは美しき哉」(武者小路実篤)
だけが理想の人間関係ではないと思っているからです。
「引力」と「遠心力」のバランスで、月は地球の周囲を一見規則正しく回っています。
しかしその月も、実は毎年3㎝ずつ、地球から遠ざかって自由を求めています。
どんなバンドにも訪れる、メンバーの離反や死による別れや解散も、自然の摂理ではあります。
>雅之様
こんばんは。
>「求心力」より「遠心力」が強く働いていますね。
だからこそ、その緊張関係が面白く、私は高く評価しているアルバムです。
なるほど、その通りですね。特に60年代ストーンズの魅力はそのあたりに集約されそうです。
>どんなバンドにも訪れる、メンバーの離反や死による別れや解散も、自然の摂理ではあります。
うん、よくわかります。ストーンズが何十年も続けられる理由というのもよくわかるような気がします。
こんにちは。僕はこのアルバム(というよりもストーンズ自体)聞いたことないですが、このアルバムは高名ですよね。ところで、このアルバム名の訳って「数学の後に」でいいのでしょうか。僕はそうずっと認識していて、このネーミングセンスだけはずっとカッコイイと昔から思ってました。誤訳だったらどうしよう…。
>ザンパ様
おはようございます。
訳は、本文のタイトルに書いたように「余波」です。
しかし、「数学の後に」というのは間違っているものの、確かにセンス満点ですね!
[…] e Beatles派。正直言ってストーンズのどこが良いのかさっぱりわからなかった。それでも”After Math”や”Beggars Banquet”などは後々になってそのグルーヴ感と黒っぽさに痺れて随分聴き込ん […]
[…] グループの求心力と遠心力。 以前から拙ブログ上で、室内楽におけるメンバーの求心力と遠心力が話題になってきたが、第2期パープル最後のアルバムを聴きながらあらためてそのこと […]