朝比奈隆&新日本フィル・ブルックナー交響曲選集

bruckner_Symphonies_asahina_njp.jpg先日の結婚式のとき。久しぶりに出会う人たちが口を揃えて「痩せた?!」という。ここのところ体重計に乗っていなかったから自覚はまったくなかったが、そういわれたらそうなのかもしれないと思い、帰宅後久しぶりに体重を量った。結果、ほとんど変わらず。おそらく細見のスーツを着けていたから必要以上に痩せて見えたのだろうが、あまり貧弱に見えるのもどうかなと思い、少しくらい太ってもいいのかなと思うようになった。

自宅では基本的に「菜食」生活である。「菜食」というと知らない人は野菜サラダしか食べていないように勘違いされる方も多いのだが、さにあらず。最近では大豆を加工した肉もどきでもとても美味しいものがあるし、いろいろと美味しい菜食レシピなども開発されているから、いわゆる肉食の人でも十分に満足のできる食事が実は堪能できる。かれこれ6,7年そういう生活をしているから痩せた原因が「菜食」にあるとは思われない。

じゃあ、心的ストレスなのか?いやいや、痩せ細るほど人間関係にトラブルを抱えているわけでもないし、心配事が山積みのわけでもない。

そういえばと気づいたことがひとつある。独立する前と後とで何が変わったかというと、一番は「よく歩く」ようになったということである。以前は毎日どこに行くのでも車を使っていた。通勤はもちろん徒歩だったもののそんなのは大した距離ではない。そんな僕が、3年前からは徒歩で30分圏内なら基本的に歩くようになった。この「歩く」という行為がひょっとすると「ダイエット効果」につながっているのかもしれない。「健脚」とよくいわれるが、それは人間にとってとても大事なことなんだとあらためて思う。

今日は何かとばたばたしていて、まともに音楽を聴けなかった。しいていうなら数日前から始めた録画VTRをDVD化する作業だろうか。朝比奈先生が1992年~93年かけて新日本フィルと開いた「ブルックナー交響曲選集」を観た。いまだ一般発売されない実相寺昭雄監督による映像である。ベートーヴェン・ツィクルス然り、ブラームス・ツィクルス然り、この頃の朝比奈&新日フィルのコンサートは素晴らしかった。CD化もされているので、音源を聴くだけでも十分に満足できるのだが、やはり映像を観るに超したことはない。

以前クラシカ・ジャパンで放映された秘蔵音源。ひとりでも多くの人に朝比奈のブルックナーの途轍もない深遠な世界を知ってもらいたい。そういう想いを現実化するに相応しい記録だと思う。近い将来、きちっとした形で市場に出回ることを願う。

ブルックナー交響曲選集(実相寺昭雄監督とのインタビュー・シーン付)
朝比奈隆指揮新日本フィルハーモニー管弦楽団(1992.5~1993.2Live)


4 COMMENTS

雅之

おはようございました。
肉食系である西洋人の音楽がお好きなことでもありますし、少しは肉も食されてもよろしいんでは(笑)。「バランス」もある程度は大切かもです。
朝比奈先生といえば、私が実演で聴いた、大阪フィルとの「展覧会の絵」も忘れられません。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A0%E3%82%BD%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-%E5%B1%95%E8%A6%A7%E4%BC%9A%E3%81%AE%E7%B5%B5-%E6%9C%9D%E6%AF%94%E5%A5%88%E9%9A%86/dp/B00005F0NK/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=music&qid=1264705523&sr=1-2
ライヴでの小さなキズなど、音楽の本質には何の問題もありません。
「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」ことが物事を成就させ、思いを現実に変えるのに必要なのです。 稲盛和夫
http://www.kyocera.co.jp/inamori/management/philosophy/17.html
朝比奈先生の場合は、どんなに練習が厳しくても、人間を見る目は温かかったんだと思います。
そして楽観的に実行した。
私にとっては、稲盛さんよりもっともっと、「理想の上司像」に近いです。
先生からは、いつも「実行する勇気」を与えてもらえるのです。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
>「バランス」もある程度は大切かもです。
外では美味しくいただくようにしています。昨日も友人から夕方近くに誘いがあり、4時間以上語りながら酒を飲み、食しました。おっしゃるように「バランスは大事」ですね。
朝比奈先生の「展覧会」ディスクではもちろん持ってますが、実演を聴かれているとは羨ましい限りです。
稲盛さんの言葉も響きますね。
>先生からは、いつも「実行する勇気」を与えてもらえるのです。
同感です。

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neoros2019

サヴァリッシュ亡くなりましたね  中1だったか小6だったか今は無い新宿厚生年金ホールでN響とのブラームスの2番の実演を聴いたのがかすかに思い出されます
この新日本フィルとの5番で朝比奈に開眼しました
日本ブルックナー愛好会の場で紹介された演奏です

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岡本 浩和

>neoros2019様
ええー、あの場にいらっしゃっいましたか!!
ということはお会いしてましたね。少なくとも同じ空間を共有していたということです。
ありがとうございます。
サヴァリッシュはブラームスだと僕も思います。
ちなみに、シューマンも凄いことをようやく知りました。

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