動くべきか動かざるべきか・・・。明らかにコスト割れになるなら動くべきではないが、儲け云々は別にして「やることの意義」を考え抜いたら動くべき。そう、「動け」と答が出た。ひとつは自身の実績。もうひとつは「人に喜んでもらいたい」という素直な想い。
来週末、「ワークショップZERO」を福岡で実施する。正直、集客は苦戦を強いられている。しかし、気負わず、全精力を込めて良いものを提供しようと腹を据える。
とても2月の中旬とは思えない陽気。午前中、思わずマフラーをして出掛けたが、マフラーどころかダウンジャケットすら脱ぎたくなるような「暖かさ」。それにしても頭が回らない。何にも考えたくないと言うのが表現として正しいか。こういう時はゆっくり横になって休むのがベストなのだが、いかんせん「やらなければならない」雑用が溜まっており、ひとつひとつ早めに処理しておかねばと思い、停止状態の頭を無理やり回転させてレジュメを作成したり、メールを送ったり・・・。せめて耳の邪魔にならない音楽を「ながら」で聴きながらと考え、とっかえひっかえ流してみる。中世・ルネサンス音楽がいいだろうと思い、ビーバーやフレスコバルディをかけてみたものの何か違う。
結局、ウラッハ独奏、モーツァルトのクラリネット協奏曲でも聴いてみようと棚から取り出した。うーん、名曲の名演奏だ。ウラッハの奏でる古き良きヨーロッパの匂いを髣髴とさせる響きはほんとの一級品。こういう演奏は心底実演で聴いてみたかった。
ところで、このアルバムにはもう1曲ある曲が収録されている。昨今のクラシック音楽ブームの火付け役となった「のだめカンタービレ」で使われて有名になった楽曲、ファゴット協奏曲。LP時代からこの二つの協奏曲がカップリングされるケースが多かったと記憶するが、お目当ては大概クラリネットの方で、ファゴットの方はさほど人気がなかったんじゃなかろうか(勝手な独断だが)?とはいえ、やっぱりこちらも名曲。
モーツァルト:ファゴット協奏曲変ロ長調K.191(186e)
カール・エールベルガー(ファゴット)
アルトゥール・ロジンスキー指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団
1774年、モーツァルト18歳の時の作品。ともかく一切の汚れのない天使の調べ。弱った頭をリフレッシュさせるのにぴったりか・・・。希望を持って・・・。
おはようございます。
言わずもがななので毎回書きませんが、「ワークショップZERO」のご活動、応援してますよ!
モーツァルトのファゴット協奏曲は、カップリングのクラリネット協奏曲などの影に隠れがちで損な役回りになりがちですが、本当はモーツァルト有数の名作であると思います。私も大好きな曲です。ご紹介の盤は定評のある名盤ですよね。
ファゴットって地味な楽器で、ブルックナーの9番なんかでは実につまらないパートなんですが、逆にチャイコの「悲愴」、ストラヴィンスキーの「春の祭典」、ショスタコの9番なんかでは、最高においしい役になれます。私はこういう楽器が大好きです。
ちなみに私は結構ミーハーで、新日フィルのファゴットの首席で才色兼備の名手、河村幹子さんの大ファンでして、このオケを聴きに行く時は、河村さんと、クラリネットの首席の、同じく才色兼備の名手、重松希巳江さん(2人とも本当に上手い!)の演奏を聴くのが(眺めるのが???)最大の楽しみでした(単身赴任時代の中年男の密かな楽しみ!)。
http://www.njp.or.jp/njp/profile/member.html
先月NHK教育テレビの「オーケストラの森」で新日フィルを採り上げていて、アルミンクの指揮で、たしか昨年11月のサントリーホールでのショスタコの9番をやっていたのですが、河村さんのソロ、相変わらず抜群の上手さで、間違いなくこの演奏の主役でした。
『のだめカンタービレ』、このごろ一時より少し冷めてます。のだめって要するに人物造型のパターンでいえば、『男女7人夏物語』&、『・・・秋物語』 の大竹しのぶみたいなものですな(笑)。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/32489
>雅之様
いつもありがとうございます。
>逆にチャイコの「悲愴」、ストラヴィンスキーの「春の祭典」、ショスタコの9番なんかでは、最高においしい役になれます。
なるほど、そういう聴き方って面白いですね。特定の楽器に注目して音楽を掘り下げたことってないなぁ、そういえば・・・。新日フィルのファゴット&クラリネット首席のこともnone pay attentionでした。
>ショスタコの9番をやっていたのですが、河村さんのソロ、相変わらず抜群の上手さで
なるほど、これは観てみたいですね。
>『男女7人夏物語』&、『・・・秋物語』 の大竹しのぶみたいなものですな(笑)。
あぁ、懐かしい・・・。