台風最中にペライアのモーツァルト

朝から出ずっぱりで、ようやく帰路に着いた頃、東京は台風模様。本格的には真夜中らしいが、それでも横殴りの風雨にスーツはびしょ濡れ。仕方なし。

学生のプレゼンテーションも問題なく終了した。メイクセラピーグループ体験講座ではご参加いただいた方にとても喜んでいただけた。良い一日だった。
すべては気の持ちよう、視点を変えてみることで新たな気づきが生まれる。

今夜はフル活動した脳みそのストレッチにやっぱりモーツァルトでも聴こうと音盤を引っ張り出した。難しく考えなくて良く、邪魔にならず、ただただ鳴り響く音たちに寄り添う。

モーツァルト:
・ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482
・ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491
マレイ・ペライア(指揮&ピアノ)
イギリス室内管弦楽団

いずれもモーツァルトがウィーン時代の絶頂期に書いた大作たち。まったく性格を異にするこれら2つの協奏曲にはミクロ・コスモスとマクロ・コスモスの両方が包含される。あわせて聴くことで、つまり連続して聴くことで酸いも甘いも、喜びも悲しみも、すべてが一瞬で体感できる(よう)。
例えば、K.482は大いなる大自然と大宇宙の悦びを謳い上げながら、時折垣間見せる寂しさと哀しさと。一方のK.491はベートーヴェンさながらの重みと慟哭の内にある瞬間見られる生への憧憬と愉悦と。
若きペライアによる弾き振りは、色彩豊かなオーケストラを縦横にドライブしつつ宝石のような、そして魔法のようなピアノの音色が添えられ、心底モーツァルトに共感している様が感じられる。聴いていて本当に幸せな気分になる。

モーツァルトに癒され、今日はこのまま静かに過ごそう。
(戸外の風雨の音が尋常でなくなってきた・・・汗)


7 COMMENTS

岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
ご紹介のCD、まさに演奏を嗜む方用のものですね。
面白そうです。
しかし、僕には関係ないかなぁ(笑)

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雅之

>しかし、僕には関係ないかなぁ(笑)

そんなことないですよ。

岡本さんは経験ないかもしれないけど、

Jポップだって主旋律抜きのオリジナルカラオケで聴くと、
楽曲の構造理解がうんと深まりますよ。

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。

>Jポップだって主旋律抜きのオリジナルカラオケで聴くと、
楽曲の構造理解がうんと深まりますよ。

あ、確かにそうですね、そうでした。
失礼しました(笑)

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neoros2019

個人的に大病を患いまして、今治療中の身なんですが、病院から退院したおりにはマーラーを聴き漁って(特に3番と9番!!)一段落したら、次はモーツァルト漬けになっています。
正確にはモーツァルトのピアノ曲漬けというんでしょうか?
中古屋でピリスのDGGソナタ全集を衝動買いしたあとは、ブログを通じた先輩からマレー・ペライアとアンドリューシュ・シフを教示され、言われるままにまとめ買いしました。
二人の全集の内容、完成度、録音状態ほかあまりの素晴らしさに口あんぐりの状態です。
上記3人のモーツァルトをずーっとかけっぱなしにして悦にいっています。

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岡本 浩和

>neoros2019

そうでしたか・・・。
モーツァルトの音楽は本当に癒しに満ちていると思います。
その意味では人類の至宝ですね。
シフのものは未聴ですが、ピリスやペライアのものは最高だと思います。
口あんぐりという表現ぴったりです。(笑)

お大事になさってください。

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