読売日本交響楽団第556回サントリーホール名曲シリーズ

何とも壮大な音絵巻。ロマノフ王朝最後のロマンティスト、ラフマニノフの第3協奏曲と、ドイツ第三帝国の擁した天才シュトラウスのアルペン・シンフォニー!素晴らしかった。
終演後、読響団員の某氏交えて一献傾ける。ここでは書けそうにない(?)話題満載。この世界もいろいろあるのだと、野次馬根性丸出しで耳を傾ける。
大変勉強になりました。ありがとうございます。

昨日は芸術劇場で、本日はサントリーホールで。素人の僕らにはわからないけれど、実際舞台で演奏する人たちからするとホールの音響は演奏そのものをものすごく左右するらしい。赤坂ではすべての声部が聴き取れるらしいが、池袋だと聴こえない声部があるのだと。そういうものなんだ!真に興味深い。

読売日本交響楽団第556回サントリーホール名曲シリーズ
2013年1月9日(水)19:00開演
サントリーホール
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30
・R.シュトラウス:アルプス交響曲作品64
小山実稚恵(ピアノ)
大野和士指揮読売日本交響楽団

アルプス交響曲は本当に良い曲。自然の神秘をここまで忠実に、しかも幻想的に音化するリヒャルト・シュトラウスの力量とはいかばかりか。ウィンドマシーンをはじめとする珍しい楽器がことのほか興味をそそる。それと舞台裏のバンダ。どうやって合わせているのか聞いてみると今回はモニターを見ていたそう。なるほど、場合によっては副指揮者をつける場合もあるらしいが、今回の場合はモニター。表からは見えない様々が見えて面白い。
「頂上」が良かった。もちろん「日の出」から心を揺すぶられた。それにしても金管の人たちは大変だろうと。感動した。

ちなみに、昨日はアルプスでの「遭難」もあったそう(こんなこと書いていいのかどうか憚れるが)。難しい曲だから仕方ないのかな。

ところで、前半のラフマニノフ。正直に書く。やっぱりこの曲はラフマニノフが創作しただけあり、大男のための作品だなと。とにかくピアノの音量がオーケストラの音に負けてしまって聴こえない瞬間しきり(とはいえ、小山さんの技巧はものすごかった。音量が女性には持て余すということ)。
素敵なひとときを過ごさせていただいた。感謝いたします。
リヒャルト・シュトラウス万歳!


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