希望の息吹

mendelssohn_lieder_schreier.jpg「ワークショップZERO」ではいかにぶれない「自分軸」を作るかをテーマにしている。毎々書くことだが、腹を据えてこうだと決めることが大事。いや、別に腹を据えなくても心底動機を持てばそれで良い話なのだが・・・。
自分ごとながら今年になって一層その「軸」が確固としたものになった。いよいよ来月法人化する方向で動き始める。やはりひとつのビジネスとして「人間力向上」を広めていくにはそうする方がbetterだから。

生誕200年を迎えたメンデルスゾーンの「歌」は、どれも明るく前向きである。裕福な家庭で育ち、幼少時から神童として扱われた彼にも挫折や壁はあったが、愛情をいっぱいもらいスクスク育ったのだろう、一切の汚れのない、心が洗われるような楽曲の数々は、どの部分を聴いてみても「優しさ」と「癒し」に満ち溢れている。そのメンデルスゾーンの歌曲の中で最も有名なものはハインリヒ・ハイネの詩に音楽をつけた「歌の翼に」作品34-2。1836年、作曲者27歳時の作(同じ頃、シューマンはクララとの熱愛をスタートし、そしてショパンはサンドと初めて出逢う。音楽好きにとったら極めて興味深い時代だ・・・)。

歌の翼に乗せて
恋人よ、きみをつれて行こう、
遠くガンジス河のほとりまで。
そこにはとても素敵な場所があるのだ。

その花苑にはあかく燃える花々が
静かな月の光のなかで咲き誇っている。
はすの花がきみを待っているのだ、
そのなつかしい妹であるきみを。
(訳詩:喜多尾道冬)

僕はハイネについては詳しくない。ただ、19世紀前半のロマン主義の時代に、当時の大作曲家たちが競うように彼の詩に音楽をつけたという事実だけを知るのみ。
それにしても、現代作家の詩と捉えても遜色のない、何と時代と国境をも超える普遍性をもっていることだろうか。残念ながらドイツ語の原文で嗜む素養は持ち合わせていない。それでも喜多尾氏の邦訳からでも十分に希望の息吹を感じとれる。美しい・・・。

メンデルスゾーン:歌曲集
ペーター・シュライヤー(テノール)
ヴァルター・オルベルツ(ピアノ)

繰り返し何度聴いても耳に心地よい。若き日のシュライヤーの名唱もさることながら、オルベルツ(初めて聴いた名前だが)のピアノ伴奏がこれまた絶品!


4 COMMENTS

雅之

こんばんは。
ハイネの詩ということに関しては、シューベルトの歌曲集「白鳥の歌」の中の六つ曲の大傑作を、何を置いてもおすすめします。シューマンの諸作品よりです!!!!!
ところで、突然話は変わりますが、某国の首相についてのギャグが、今、私の友人たちの間で流行っています。
首相には、カメラのCMに、ぜひ出演していただきたいと・・・。
「俺が撮っても、ぶれない!」ってね!(大笑)

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
なるほど「白鳥の歌」ですね!何を置いても、ですか?!
僕はシューベルト歌曲というのはきちんと聴いてこなかったんでこれを機会に勉強してみます。
>「俺が撮っても、ぶれない!」
座布団五枚!!(笑)

返信する
kevala

仕事の休憩中に本日もアクセスしています。
そうですか 法人化へ。
ほかのメンバーの成長をみることも率直に嬉しく感じ、岡本さんも岡本さんの会社も成長されていく姿をみて嬉しいと感じる。
一歩外にでるともう春なのではないかというくらい成長というバイオリズムのエネルギーが大きくなっています。
とてもよい時期ではないでしょうか。
Universal truth
人は成長するのが嬉しいし、人が成長するのをみるのも嬉しい

返信する
岡本 浩和

>kevalaさん
コメントありがとう。
そう、とてもいい時期だと思います。
>人は成長するのが嬉しいし、人が成長するのをみるのも嬉しい
おっしゃるとおり!

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