バトル スクロバクス ヘンデル 歌劇「セルセ」第1幕から「オンブラ・マイ・フ」ほか(1986収録)

8年前、サントリーホールでキャスリーン・バトルのリサイタルを聴いた。
そこには30余年前の歌声と何も変わらない、むしろ円熟味を増した彼女の歌があった。
僕は心底感激した。

キャスリーン・バトル プレミアム・ナイト Something to Sing About キャスリーン・バトル プレミアム・ナイト Something to Sing About

バトルも77歳になったようだ。日本的にいうなら喜寿。おめでたいことだ。
かつて実相寺昭雄監督が演出した映像を観た。
そこには、当時、一世を風靡した若きキャスリーン・バトルの可憐な姿があった。
相変らず、人後に落ちない歌がそこにはあった。

ヘンデル、シューベルト、そしてオルフ、それぞれ約1世紀の隔たりを持つが、すべてが永遠不滅の光輝を放つ傑作たちだ。
普遍的な歌に、永遠の歌唱。録音から40年近くを経ても廃れることのない永久不滅の映像に感謝しかない。

お盆の高原は都会に比べ、比較的涼しく、特に夜など冷房も不要で、秋迫る虫たちの合唱とともに音楽を聴くのにうってつけ。今宵はこの映像を繰り返し観た。完全無欠のソプラノに乾杯だ。

なつかしい木蔭 なつかしい木蔭

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