年の瀬とは思えないほど暖かい・・・。大江戸線と日比谷線を乗り継ぎ、はるばる三ノ輪にあるラーメン創房「一茎草」に行く。店主の田中玄さんは、知る人ぞ知る業界では有名な方らしいが、残念ながら僕にとってはお初の名前。11月の「愛知とし子リサイタル」にご来場いただいた際、お会いさせていただいたのが最初。とても気さくな方で、何と動物性の食材を一切使用しない菜食ラーメンも提供しているとのこと。そういう話を事前に聞いていたのでともかく年内にはお邪魔しようと思っていてぎりぎり間に合った。写真は撮りそびれたもののとても野菜だけとは思えない濃厚な味。麺がまた独特でモチモチとして美味しく、もう少し近所にあればしょっちゅう通うだろうな、などと考えながらスープまで完飲。美味かった。ご馳走様でした。
その後、オーガニックカフェ「むぎわらい」に移動。5人でお茶をしながら歓談。こちらも落ち着いた雰囲気で、サービスもよく、ゆったりと心地よい時間を過ごさせていただいた。ランチも美味しそうなので今度はこちらに来てみよう。
ところで、帰りがけにふと年末の「アメ横」を見物しようと思い立ち、上野で下車。お目当てのアメ横の混雑ぶりは半端なく、途中で挫折。上野界隈をぶらりと散策しながら、近くに友人が若女将をやっている老舗蕎麦屋「蓮玉庵」があることを思い出し、ちょいと立ち寄り、今度は「せいろ蕎麦」を。さすが文豪森鴎外や斉藤茂吉が通っただけあり、とても味わい深い美味しい蕎麦。美味かった。ご馳走様。
大した量ではないが、今日は一日「食べて」いる(笑)。お腹が空くのは健康な証拠、ということで夜は冷蔵庫の掃除も兼ね、野菜鍋(プラス雑炊)。普段動物性のものはほとんど摂取しないようにしているのだが、たまに魚介や肉を食べた時は胃腸が重い。ひどい時には翌日まで影響を及ぼすが、今日のような完全菜食の日は身体も心も軽く、爽快だ。そんな時にはアマデウスの音楽。
モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K.543
レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーンで人生の頂点を味わった後、急激な人気低迷と父親の死による精神的なショックが重なるという最悪の状況の中、モーツァルトは、もはや人間業とは思えない境地の音楽を創り続けた。最後の3つの交響曲(1788年)。それぞれがそれぞれの個性を放ち、信じられないほどの完璧さで存在する人類不滅永遠の至宝。
中でも、この第39番は身も心も浄化され、まるで肉体が光と化すような安堵感を与えてくれる美しい曲。古くはブルーノ・ワルターの名盤、今(と言っても20年以上前の録音だが)ではこのバーンスタイン盤を愛聴する。
そういえば、昨日は朝比奈先生の7回目の命日だった。1995年10月19日に東京文化会館で聴いた御大のモーツァルト第39番はどっしりと地に足の着いた超がつく名演奏だった。嗚呼懐かしい・・・。
追記
何だか珍しく普通の日記になった。ま、いっか、そんな日があっても・・・。
バーンスタインの古典派の曲の指揮は、モーツァルトもいいけど、ハイドンも大好きです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1882999
交響曲や協奏交響曲のこの録音は昔から大好きで、日頃よく聴いていますが、「天地創造」の真の素晴らしさについては、最近繰り返し聴いて、やっと少し理解できたところです。バーンスタインに感謝です!
>雅之様
バーンスタインのハイドンもいいですよね。僕もそう思います。
「天地創造」はCDでは持ってないですが、昔「クラシカ・ジャパン」で放映されたものを録画したDVDがあり、何度か観ました。
ただし、あまり集中して聴きこんでいないので、まだまだ真の良さがわかっていない状態です。
こういう曲はほんとに繰り返さないとダメですね。