
それは180年前のこと。
祖国ポーランドからパリへ、そして、ジョルジュ・サンドとの出逢いから恋愛に落ち、最後は恋破れるショパンの、晩年の祖国を思う、郷愁の詰まった傑作。
基本的にショパンはマズルカだと僕は今思う。
青年時代から最晩年にかけて一貫して創作を続けたマズルカにこそショパンの心が宿る。
感情を排し、理性のままに紡ぐピリスのマズルカ作品63。
悲しみと喜びが錯綜する。
ショパン:
・マズルカ第39番ロ長調作品63-1
・マズルカ第40番ヘ短調作品63-2
・マズルカ第41番嬰ハ短調作品63-3
マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)(2008.5&7録音)
5月の高原の夜に、ピリスのショパンはマズルカ。
(久しぶりに聴いたがやっぱり素晴らしい!)
夜半の涼風の心地良さ。
大自然の壮大さ、美しさ。
人の心をこれほどまでに端的に、完璧に表現できた音楽家が他にあろうか。
ショパンは天才だったとあらためて思う。
