ヒルデガルト・フォン・ビンゲンを聴く

不安や恐怖を感じる時、人は胸が痛むという。
ちょうど第4チャクラといわれるハートがとても苦しくなる、そんな状態。ホメオパシー的に言うと、そういう時はエメラルドのレメディが効果的らしい。
その奥義は、「恐怖を鎮める」、「その人に平安と調和と愛をもたらし、人類愛を目覚めさせる」、「直感力、霊的な感受性、治癒力を高め、夢の生活への入口に導く」、「先祖のエネルギーに強く作用し、腎臓と腎の経絡を浄化する」というもの。なるほど。

12世紀の女子修道院長であるヒルデガルト・フォン・ビンゲン。
作曲家でもあった彼女の音楽を時折無性に聴きたくなるのだが、歌詞はラテン語で、しかもほとんどキリスト教的内容だろうからまったく理解はできていない。それに、彼女のことを四方八方尽くして調べようにも、学術的なものを除いてありきたりな情報しかピックアップできないものだから、どういう「人」だったのかなかなかイメージできないということもある。
生年が1098年、没年が1179年、そして、1141年から10年かけ、自身の幻視体験をもとに「道を知れ」などを著した、せいぜいこれくらい。とはいえ、様々なジャンルに通暁していたらしく、何と医学・薬草学にも詳しく、先のエメラルドのレメディはヒルデガルトも治療に使っていたとのこと。

ここのところ就寝前にセクエンツィアのフォン・ビンゲン・ボックスを聴いている。特に、瞑想時にほんの微かな音をBGMにすることで一層冴える(ような気がする・・・笑)。

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:「おお、エルサレム」~献堂式の宗教作品集
・おお、エルサレム
・幸せな少年時代
・おお、幸せな眺めよ
・おお、いと祝されしルーベルトゥス
・器楽曲
・おお、照らされし御方
・顔を赤らめし時に
・おお、葉の茂りし若枝よ~めでたし、気高き御方
・おお、かくも貴き純潔
・おお、火のような聖霊よ
・器楽曲
・おお、かくも偉大な奇蹟
バーバラ・ソーントン&ベンジャミン・バグビー指揮セクエンツィア(1995.10.17-21録音)

彼女の生きた時代は日本でいうなら平安時代末期。亡くなって10年ほどで鎌倉幕府が誕生するという、ちょうど内乱猛々しい時期だったということだ。
西も東も、乱世。

ヒルデガルトの思想をかいつまんで解釈してみる。
愛は万物の源泉。愛は生命であり、理性である。
目に見えないところに本質があり、それらは「智慧」でもって初めて「見える」ものなのだが、人間の「罪」によって見えなくなってしまっている。その「罪」を洗い流すのがまた「愛」である。
※参考

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの音楽に身を委ねる・・・。
“O Jerusalem”

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