熱い!

「天職発見講座」が熱い。
20代後半から30代中頃までの年代は、どんな仕事においても一番忙しい時期にあたるが、それがゆえに「果たしてこのままでいいのだろうか」と不安に陥ったり、目先のルーティン・ワークに埋没して自分自身を見失ったりと、問題の多い年頃でもある。とはいえ、何も考えずに無暗矢鱈に転職活動なるものをしたところで、結果はそうそう変わるものでもない。自分自身をしっかり見つめなおして、かつ相応の準備をしつつ具体的に行動を起こしてゆくことが最も大事なことなのだが、そういう状態のときはより「近道」を探りがちになり、安易に新天地を求めてしまうもの。物事にショートカットなど存在するわけもないから地道な努力がどうしても必要なのだが、そのあたり人間は弱い。例えば、今の業界、企業があまり向かないように思うので、異業種への転職を成功させるための方法や戦略を教えてほしいという輩が多い。しかしながら、極論を言えばそういうことに万能なスキルなど存在しない。それまでのキャリアを棚卸し、かつ自分の「強み」(何ができるのか)を整理して、それを武器に新たな方面に自ら斬り込んでいくのが最も手っ取り早いし、正しい道。そう、失敗を恐れず、動くことが肝心。

「できること」を武器に攻めの姿勢で転職活動に臨むこと。それにはどういう心構えが必要か、そしてどのように「強み」を発見し、どのように自らをプレゼンテーションするかを学習し、訓練すること。「対話」を通じて自らの「強み」と「方向性」を明確にしてゆくことこそ、転職発見の最善の策だと考え、「天職発見講座」を立ち上げた。今後、様々な転職経験者を講師に招き、ワークショップを開催してゆく予定。熱い。

ところで、Vol.2の盛況を受け、「早わかりクラシック音楽講座」コンサートシリーズVol.3の概要が決定した。独墺系と愛知とし子のもう一つの柱でもある露西亜もので構成予定。こちらも熱い!

「早わかりクラシック音楽講座」コンサートシリーズ第3弾!
愛知とし子ピアノ・リサイタル(仮題)
2011年11月22日(火)19:30~
アート・カフェ・フレンズ(恵比寿)
プログラム(予定)
・J.S.バッハ:イタリア協奏曲
・リスト:小鳥に語るアッシジの聖フランチェスコ
・シベリウス:悲しきワルツ
・ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番ほか

ということで、久しぶりにリヒテルの弾くロシアもの。

・スクリャービン:2つのマズルカ作品40、ポエム・ノクチュルヌ作品61
・ラフマニノフ:「音の絵」作品33、作品39より
・ラフマニノフ:メロディホ長調作品3-3
・ショパン:練習曲作品10より
・ショパン:前奏曲第21番変ロ長調作品28-21
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)

スクリャービンとラフマニノフをこうやって並べて聴いてみると面白い。いずれも類稀なロマンチストだと思うが、内側に向かおうとするスクリャービンに対して、あくまで外にエネルギーを飛翔させるラフマニノフ。そして2人の作曲家の音楽家としての道標となったショパンの、それもエチュード(なんて男性的な解釈)!!ピアノを弾くリヒテルの「明と暗」、「静と動」という二面性までもが浮き彫りにされる粋な音盤。


4 COMMENTS

雅之

おはようございます。

>ところで、Vol.2の盛況を受け、「早わかりクラシック音楽講座」コンサートシリーズVol.3の概要が決定した。独墺系と愛知とし子のもう一つの柱でもある露西亜もので構成予定。こちらも熱い!

おう!! ついにラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番!素晴らしい!! 先日の愛知とし子さんのリサイタルでもロシア・ピアニズムの片鱗をを感じることができましたので、次回はまさに、もうひとつの本領を発揮されるのですねぇ!!

それと、日曜日の会話で盛り上がったシベリウスも、ちゃんと入っているじゃありませんか!(笑)。
とし子さんによる「悲しきワルツ」、これはまた聴き逃せないです!!

※昨夜早速聴き直しましたよ、会話で出た、舘野さんのシベリウス(古いほうの録音)。絶品ですねぇ! これからの季節にも、シベリウスは最高です!!

シベリウス: ピアノ小品集 舘野泉
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3872854

日曜日の会話で、ハッとした気付き。
「クラシック音楽は、厳しい冬がある地域での音楽なので、春の息吹、夏の躍動への憧れが描けた」

>「明と暗」、「静と動」という二面性
リヒテルの演奏も、まさに!!

返信する
岡本 浩和

>雅之様
シベリウスについてはピアニストの快諾を得て、リクエストにお応えしました。
いやあ、楽しみなプログラムです。
今度の会場はカフェですので、言ってみればブルーノートのような雰囲気でのコンサートになるでしょうか・・・。
ただ、祝日前の平日でえすので、雅之さんにいらしていただくのは難しいですかね。

ご紹介の館野さんのシベリウスは未聴です。
聴いてみたいです。

>「クラシック音楽は、厳しい冬がある地域での音楽なので、春の息吹、夏の躍動への憧れが描けた」

おっしゃるとおりです。
芸術において四季は大切な要素だと思います。
なお、先日紹介しました柴田南雄氏の書籍を読んでいて、日本の楽器の西洋とは違う「曖昧さ」も日本の風土から自ずと出てきたもので、このあたりの研究も興味深いものだと思っています。

返信する
愛知とし子

雅之さん

先日は本当にありがとうございました。
12月に瑞浪でまた、コンサートをするかもしれませんので、その時にお聞きいただけるかも・・・。決定ではないですが。

その前に、12月3日の演奏を楽しみにしています!!

返信する

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