(重)心の安定

一昨日、エルーデ・サロンの定例会の時、ワインを何杯か飲み、すっかり気持ち良くなって30分ほど深い眠りに落ちた。その後、自宅に戻っても床に就くなり朝まで目覚めることなく爆睡。別に不眠症ではないが、こんなに快適で深い眠りを得たのは久しぶりだったので、適量の酒の効用というのはあながち嘘でもないなとあらためて感じた次第。元々僕はビール党。ビールはどちらかというと眠りを阻害するような不快を時に感じさせるが、今回差し入れに持参いただいた「神楽坂ワイン」は美味しかったこと以上に、そういう「不快感」を一切催さなかったところがとても不思議(お酒に弱い僕にとっては、ワインでもどんな種類のお酒でも最後の方は大抵不快感を覚える)。

昨日も一日研修ルームにこもって勉強をしたが、とても有意義な時間だった。本当は懇親会までご一緒する予定だったが、別件アポイントを優先してそちらに合流。仕事の相談、人間関係のこと・・・。話題は尽きず、結局午前様。持つべきものは「心の友」なり。

心はゴムひもなのだと。目指すところに心のゴムひもをひっかけて、あとは足を離せばビヨーンって辿り着くらしい。面白い表現だ。
ということで、どちらかというと何でも曖昧にしがちな僕だが、ここは目指すべきところをバシッと決めようと。いろいろと整理して、本来のあるべき姿に戻ってやるべきことをやろう。

朝からチェロの音楽を。こういうものを聴くと、音楽の演奏にも確信とそこから発せられる低い重心が大事だなと。人間も、日々生活していて、重心が高いとどうしても浮つき、不安が大きくなる。そうなるとつかなくても良い嘘をついたり、自分を誤魔化したり、長い目で見たときに結果良いことはまずない。地にしっかりと足をつけ、全体を高いところから俯瞰し、そして包含することが大切。

ロストロポーヴィチによるボッケリーニやヴィヴァルディの音楽の魅力は、安定した重心はもちろんのこと、作品の全体像をきっちり把握した上で、しかも細部まで疎かにせず作曲家の心を見事に歌い上げている点。

・ボッケリーニ:チェロ協奏曲第2番ニ長調
・ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲ハ長調RV398
・タルティーニ:チェロ協奏曲イ長調
・ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲ト長調RV413
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
パウル・ザッヒャー指揮コレギウム・ムジクム・チューリヒ


4 COMMENTS

雅之

こんばんは。

じつは、前々から行きたい行きたいと願っていた「名フィルの日2011」(曲目を見よ!)
https://www.nagoya-phil.or.jp/concerts/2011/c_100730day.html
急遽都合で家にいなきゃならなくなっちゃって、チケットは友達に譲ってしまった。で、代わりに家で映画いっぱい観た。

ここ10年くらいで最大の痛恨事(妻も同じく)。その無念さに比べたら、ピーター・ゼルキンなんかどうでもいいもんね(価値観の違い 豚の耳に念仏、猫に真珠、馬に小判)。

で、ご近所の偉大なチェリスト新井康之さんの素敵な演奏聴ける次のチャンスは、

愛知とし子Presents
こどもが楽しいクラシック
9/10(土)
(チケット発売中)
http://www.tajimi-bunka.or.jp/bunka/MG60.html
なわけ。

これ聴けないとたぶん今世紀最大の痛恨事?!

なんか文句ある?

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。
いやあ、「名フィルの日」、このプログラムは素敵ですねぇ。行けなかったというのはさぞかし無念のことと推測いたします。

>ピーター・ゼルキンなんかどうでもいいもんね

いやいや、それはどうかわからないですよ!!!

>これ聴けないとたぶん今世紀最大の痛恨事?!

なんか文句ある?

文句ございません。
当然いらっしゃるということなんですよね(笑)。

返信する
雅之

しかし、「名フィルの日2011」みたいな土日の好企画も、今年の夏は自動車関連産業の土日操業で、予定狂って行けなくなった人多かったみたいです。私が行けなくなった理由は違うんですが。

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。
なるほど、そういうことってあるんですね。
となると、観客側ももちろんなのですが、主催者側はより一層観客減が響きますね。

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