「今」が鳴り響く・・・

何年かぶりに大学生の甥っ子と話をした。
昔から素直なところが良い。就職活動を前にいろいろとアドバイスをした。ともかくまずは動くこと。
彼は頭が良い。それに、自分というものを持っている。時に「頑固」という表現も適応されるだろうが、一方から見れば「よくものを考え、アイデンティティを確立している」ということ。心配せず、今を一生懸命に生きること。

それは僕自身についてもいえること。人にアドバイスをしながら実に自分自身に言い聞かせている。久しぶりに家族水入らずで過去のこと未来のこといろいろと語るうちに、それこそ全てが必然で順調であることを再認識する。これからも多くの壁に出くわすだろう。でもそれは、そのときに懸命に対処すれば良い。

そんなときには「ジュピター」交響曲。
ただ今その瞬間だけが流れる特別な音楽。

モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団

ワルターのモーツァルトには愛がある。
地に足が着き、しかも時空を超えるエネルギーに富む。この30年で何回聴いたことだろう。
今や滅多に聴くことはないが、そのたびに新たな感動に包まれる。
僕は世評の高いニューヨーク・フィルとの旧盤より、最晩年のこのステレオ録音がやっぱり好き。
録音から50年以上を経ても、「今」が鳴り響く・・・。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。

「ジュピター」、私は絶対にベーム派です。

ワルターは、古い録音のほうが好きです。有名なマーラー:第9交響曲ライヴの5日前、1938年1月11日、ウィーン・フィルとの「ジュピター」でしょうかね、幸せな気分になれるのは・・・。

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。
はい、承知しております。
反論ではなく、僕にとってワルターのステレオ録音は原体験でして・・・。
初めて聴いたときは正直ピンとこなたっかのですが、それゆえに今では大きな宝になっております。
ウィーン・フィルとのSP復刻も素晴らしいですね。確かに幸せな気分に浸れます。

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