小雨降る中、大学に出講のため世田谷区のとある地域を歩いていて、ある一件の家の表札が目に入った。「伊福部昭」とある。まさかあの・・・、と思って家の様子を見ると、かなりの敷地面積のようだし、昭和風の建物には不思議な落ち着きと威厳が漂っており、かの作曲家のご自宅だろうと想像した(こんなに珍しい名前の同姓同名の方がいるとは思えないということもある)。それにしても亡くなって5年ほどが経過するのに表札は変わらない(あるいは代えられない)ものなんだ・・・。
残念ながら伊福部氏の作品についてはほとんど無知といって良い。僕の手元にあるのはタワーレコードのビクター・ヘリテージ・コレクションの中の1枚「戦前日本の管弦楽」に収録されている「土俗的三連画」が唯一か・・・。購入して何度か「ながら」で聴いただけなのでこの作品の真の価値については言及不可能。なるほど室内オケのための作品のようで、これを機に少しじっくり勉強してみようという気になった(2枚組のCDにはこのほか尾高尚忠や深井史郎、早坂文雄諸氏らの作品が収められている。聴きがいのあるセット)。
雨のせいもあってか講義に出てくる学生は予想通りゼロ。20分ほど待機して大学を後にした。こんな日もあってよし。駅までの道すがら、その昔、「小さな恋のメロディ」に夢中になっていたあの頃の記憶が蘇ってきた。公開されたのはちょうど40年前だけど、僕が観たのは多分それより6,7年後のことだろう。トレイシー・ハイド可愛かったなぁ・・・。
Who is the girl with the crying face
Looking at millions of signs
She knows that life is a running race
Her face souldn’t show any lies
So Melody Fair won’t you comb your hair
You can be beautiful too Melody Fair
嗚呼、良い音楽・・・。
おはようございます。
「伊福部昭」といえば、何といっても「ゴジラ」の音楽ですよね。
「1954年11月3日、同年3月1日にビキニ島の核実験によって起きた第五福竜丸事件をきっかけに製作された、第1作“水爆大怪獣映画”『ゴジラ』が公開される。身長50メートルの怪獣ゴジラは人間にとっての恐怖の対象であると同時に、「核の落とし子」「人間が生み出した恐怖の象徴」として描かれた。また核兵器という人間が生み出したものによって現れた怪獣が、人間の手で葬られるという人間の身勝手さを表現した作品となった。」・・・・・・ウィキペディアより
昭和34年が舞台の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」 、もし今年3・11後の制作だったら、
あの迫力のあるオープニング
http://www.youtube.com/watch?v=L_HkTP0ldv0
は削除されたかもしれません。
伊福部氏については、ナクソス盤*日本作曲家選輯*「伊福部昭:シンフォニア・タプカーラ」
http://www.amazon.co.jp/%E4%BC%8A%E7%A6%8F%E9%83%A8%E6%98%AD-%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%97%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%A9-%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E7%AE%A1%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%A3/dp/B00069BP9A/ref=sr_1_12?s=music&ie=UTF8&qid=1305238553&sr=1-12
での、片山杜秀氏の解説文が情報量も多く、とても充実していると思います。
ところで、BLANKEY JET CITYの「 小さな恋のメロディ」という曲をご存じですか?
http://www.youtube.com/watch?v=qoE7GdsbHNM&feature=related
私はこの歌が好きで、何回か悪乗りしてカラオケで歌ったことがあります(笑)。
小さな恋のメロディ
小さな恋のメロディという映画を
観たことがないなら早く観たほうがいいぜ
俺の血はそいつでできてる
12才の細胞に流れ込んだまま まだ抜ききれちゃいない
行くあてはないけど ここには居たくない
イライラしてくるぜ あの街ときたら
幸せになるのさ 誰も知らない 知らないやりかたで
ティンカーベルの彫刻ほどこされたドア
開けたのは俺の親友 Las Vegas Pat Tune Sunny
奴は言う「見た目はダメでもハートがあれば
それだけでラッキー 生まれてきた甲斐があったってもんさ」
行くあてはないけど ここには居たくない
イライラしてくるぜ あの街ときたら
黒革のコート 裂けたポケットに詰め込んだ愛は蒸発したのさ
行くあてはないけど ここには居たくない
幸せになるのさ 誰も知らない 知らないやりかたで
la la la woo la la la…..
la la la woo la la la………………
お薦め盤です!(笑)。
http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E6%81%8B%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%83%87%E3%82%A3-BLANKEY-JET-CITY/dp/B00005FN82
※おまけ
トミカエブロ 1/43 ダイハツ ミゼット 三丁目の夕日
http://www.p-4.ne.jp/index.php?main_page=product_info&cPath=387&products_id=4894
>雅之様
おはようございます。
確かに伊福部=「ゴジラ」ですね。
おっしゃるとおり、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のあのオープニングはなかったと思います。(それにしてもミゼット、懐かしいです。子供の頃我が家の足はミゼットでした)
ところで、ナクソスの日本作曲家選輯は貴重なものが多いですよね。残念ながらご紹介の音盤は未聴ですが、少しこの辺についても勉強したいと思っております。ありがとうございます。
ところで、ブランキージェットシティというバンドは名前くらい知っておりましたが、音楽を聴いたのは初めてです。もちろん「小さな恋のメロディ」なんていう曲があるとは知りませんでした。いいですねぇ。というより、この歌を歌ってらっしゃる雅之さんをみてみたいです(笑)。こんな歌がカラオケで歌えるなんて、相当上手なんでしょうね。
[…] 週末のオーケストラ・ダスビダーニャ公演に向けて、せっかくだから「レニングラード」シンフォニーの前プロも予習しておこうと音盤を仕入れた。伊福部先生の作品はほとんど真面に聴いたことはなかったけれど(「戦前日本の管弦楽」という2枚組に収録された『土俗的三連画』くらいか)、実際きちんと耳にしてみると調性のしっかりしたとてもわかりやすい音楽でもっといろいろと勉強してみたいと思うようになった。 そういえば、いつだったかも書いたが、とある大学の講義に向かう途中で伊福部先生の自宅らしき屋敷を見つけた。主亡き今も表札には「伊福部昭」と大きな字で書かれていたから間違いないと思う。 […]