The Analogues Abbey Road Relived at Abbey Road Studios June 30, 2019

ジ・アナログズのライヴを久しぶり(何とちょうど1年! 残念ながら著作権の関係でパフォーマンス動画は削除されている)に観た。
2019年のロンドンはアビイロード・スタジオでの”Abbey Road”完全再現ライヴ。
“Come Together”から”Her Majesty”まで48分超。もはや本家ビートルズ以上のパフォーマンス力に聴衆の感動を超えた歓喜の念が横溢する完全無欠のフィルムに感無量。完璧だ。

・The Analogues:Abbey Road Relived at Abbey Road Studios June 30, 2019

Personnel
Jac Bico (guitar, vocals)
Fred Gehring (drums, vocals)
Felix Maginn (guitars, vocals)
Diederik Nomden (keys, guitar, vocals)
Bart van Poppel (bass, keys, vocals and producer)
Jan van der Meij (guitar, vocals)
Merijn van Haren (vocals)

ビートルズのアルバムの完全再現をライヴで聴ける恍惚。
しかしそれは、アビイロード・スタジオのような小さなスタジオでのライヴゆえに一層光るのだと思う。おそらく小ホールを中心にしたジャパン・ツアーなど望むべくもないのだろうが、とにかく生で聴いてみたい。あらためてそんなことを思った。

ところで、映画「サージェント・ペパーズ」にまつわるジョージ・マーティンの回想に次のようにある。

ビートルズはコーラスの部分を信じられないほどスムーズにやってのけた。この映画の音楽は『サージェント・ペパーズ』のアルバムの曲ばかりではない。アルバム『アビイ・ロード』の中から『ビコーズ』をやった時、そのバックは本物のアビイ・ロード・サウンドにしようと決めた。つまり、合唱スタイルのコーラスと、オリジナル・アルバムでは私が弾いたエレクトリック・ハープシコードのことである。全体を通してそれ以外のバックはほとんど何もない。エレクトリック・ハープシコードの部分は今回も私が弾いた。そしてビージーズには非常に複雑なハーモニーの音を教えた。3トラックに3人の声がそれぞれ入る。それぞれにパートのメロディはたいへん覚えにくい。しかし、ビージーズはほとんどビートルズと同じくらいスムーズにやってのけたのである。これには驚いた。プロのシンガーが集まっても、もっとたいへんだったはずだ。だがビージーズは、次にくる音程を正確に感じとる天性の感覚を持っていた。
ジョージ・マーティン/吉成伸幸・一色真由美訳「ザ・ビートルズ・サウンドを創った男―耳こそはすべて―」(河出書房新社)P319

“Because”でのコーラスの美しさ。ジョージ・マーティンが聴いたらジ・アナログズにはどんな評価を与えていたのだろう?

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