台風直撃・・・

台風直撃。
お蔭で午後の講義は休講。暴風雨になる前だったから新宿のタワーレコードで久しぶりに小1時間。高校生の頃京都の十字屋四条店でよくやったバーゲン品の棚漁り(笑)。
侮るなかれ。1枚500円以下の音盤が並べられており、うち3つをゲット!
ルール・ピアノ・フェスティバル・エディションからツェムリンスキー編曲によるベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」(2枚組)
チャールズ・アイヴズの室内楽曲&歌曲集
ヨゼフ・スークのスメタナ、ドヴォルザークほかのスプラフォン録音

明日の講義の準備をしながらひとつひとつ丁寧に拝聴。夕方、いよいよ関東甲信越圏に台風上陸ということで講師仲間との打ち上げも中止になり、お家ご飯、そして再び音楽鑑賞。
自然の猛威が襲ってきたときに授業がなくなったり、自宅待機になったり、そんなことを期待していた子どもの頃が懐かしい。そんな心境(笑)。
ところで、ツェムリンスキーが編曲した「フィデリオ」は基本的に歌なしだが、第2幕第12番のメロドラマにおいてヴァルトラウト・マイヤーとクルト・モルを語り手として起用することで山葵を効かせているところが秀逸。これら3枚についてはもう少しじっくり聴いていずれ採り上げようと思う。

大きな被害なく、あっという間に日本列島を通り過ぎてくれるよう祈る。
すべてをきれいに洗い流しておくれ。
雨降って地固まる。

ということで、久しぶりにBoston!!大音量でスカッと!
Brad Delpが急逝して、活動が難しくなったのか、相変わらず音沙汰はないが、それにしても最新録音から9年経過するわけだからそろそろ動いてほしいところ。Tom Scholz様お願い(笑)。

Boston:Greatest Hits

15年ほど前にリリースされたベスト盤。新曲が2曲収められていたので当然購入したが、それらを聴いた当時はいまいちの印象。やっぱりDelpの存在、声質が大き過ぎるのだろうか(“Third Stage”後Delpは一旦脱退した)。それに、音の作りが完全にデジタルっぽくなっており、宇宙人トム・ショルツの良いところが後退しているようでほとんど聴かないままお蔵入りさせた。
しかし、今聴くと意外に良い。やっぱりショルツは宇宙人。当然10年後、20年後を見据えたうえで音楽を作っているのだろうから(本当か?!・・・笑)。
Bostonの歴史を一望できるのがとにかく良い。しかし、なぜこの曲が入っていてあの曲が入っていないんだろうという疑問はつきまとう・・・(あと楽曲の並びも・・・)。

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アレグロ・コン・ブリオ~第4章 » Blog Archive » 恋のざわめきにも似た・・・

[…] 風は十分冷たいけれど、外は間違いなく春の気配。 花粉症がほぼ完治した僕には「花粉」という魔物は一切関係ないけれど、どうやら今年も季節到来らしい。あと10日ほどで今年度も終了だが、この時期になると心も身体もそわそわする。特に今年はそう。いや、というよりどうも今日がそんな日の予感。 それはバックにBostonが流れているからかどうなのか、アップデイトの予定等の情報が一切表に出ない現時点でのラスト・アルバムには思春期の頃に感じた、恋のざわめきにも似たふわふわした心境心情を掻き立てる魔物が潜む(笑)。 半世紀近くも生きている中年男が到底感じるのは禁じられているような、あのドキドキする感覚、そう、若い頃には誰もが経験するであろう、あの感覚が不思議と蘇る。 うん、この音盤にはトリスタンの媚薬にも似たクスリがおそらく刷り込まれているのだろう、ほとんど何年かぶりかに久しぶりに取り出してみて、妙な懐かしさが溢れ出た。ちょうど10年前、2002年の作品。なのに、30年以上前のあの頃の記憶を呼び戻す・・・。 ボストンの作品はいつもそう。”Third Stage”まではオンタイムだった。でも、4枚目の”Walk On”以降のアルバムは(といってもベスト盤を含めて3枚しかないけれど・・・笑)僕的にはすぐにキャッチできなかったという共通性を持つ。それこそ何年も経過してから突然わかる、という代物。 […]

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