May the Force Be With You!

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012以来の東京国際フォーラム・ホールA。
5000人収容のホールは満員御礼とはいえないまでも、老若男女が集合しての一大ページェントと化した。それほどにこの映画のファンは多いということだ。
それくらいこの伝説のサーガは人々を魅了する。人間の内側に潜む善と悪とを上手に表現し、しかも最後は愛による調和というお決まりの流れ。もはやこれは「魔笛」の現代版。

“Star Wars in Concert”に行った。予想以上に素晴らしかった。エピソード1からエピソード6までを順を追ってプレゼンテーションしながらコンサートが進行する。何よりソロ・コンサート・マスターである荒井英治氏の素晴らしさ(と言いたいところだが、2階正面の遠目から見た時、本日のコンマスは荒井氏じゃなかった気がする。どうなんだろう?)。マイクを通しているとはいえ東京フィルハーモニーの上手さが際立つ画期的な催しだった。

Star Wars in Concert
2012年8月9日(木)19:00開演
東京国際フォーラム・ホールA
ジョン・ウィリアムズ(作曲)
アンソニー・ダニエルズ(ライブ・ナレーション)
東洋大学白山グリークラブ、埼玉第九合唱団
マーク・ワターズ指揮東京フィルハーモニー交響楽団

いやはや、本当に素敵なひと時だった。
編集された映像とともに、そして光り輝くバリライトとともに、20世紀フォックスのテーマから(泣かせる!)。そして、スクリーンには「遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・」の文字。響き渡るテーマ曲!もうこれだけで胸がいっぱいになる・・・。
その後に繰り広げられる音楽に聴衆は静かに、しかしながら興奮の坩堝。
何だか今一度「スター・ウォーズ」の凄さを認識した感じ。今の時代にこそ相応しいものだ。

不安が暗黒を呼ぶ。それは人間の性。どんな人も聖人君子にはなれまい。否、聖人君子然とした人ほど実はあまりに人間らしいのでは?エゴが頭をもたげる時、人は真に人になる。
聖と俗とは表裏一体なり。

“May the Force Be With You!”(フォースと共にあらんことを!)

アンコールは2曲。ダース・ベイダーのテーマとエンド・クレジットのテーマ。
最後はスタンディング・オベイション。
完璧な舞台だった。

4 COMMENTS

みどり

こんにちは。2度目です。

ウルトラセブンの最終回でリパッティのシューマンに触れている世代にとって
Star Wars は外せませんね。

クラシックでなければ音楽でないタイプの方々には噴飯ものかもしれませんが
これが音楽への扉を開くきっかけになった方も多いのではないかと思います。

返信する
岡本 浩和

>みどり様
こんばんは。

>ウルトラセブンの最終回でリパッティのシューマンに触れている世代

そうそう!そうなんです!何年か前に「クラシック音楽講座」でシューマンのコンチェルトを採り上げた時にウルトラセブン最終回を鑑賞しました!(笑)

>これが音楽への扉を開くきっかけになった方も多いのではないかと思います。

同感です。今見てもあのシーンは感動的で、音楽がはまってます!!

返信する
ヤマザキ

こんばんは。 私もウルトラセブン世代です。

スターウォーズは映画も音楽も大好きで、実演で金聖響/シエナの演奏を聴いて
感動しました。
特にダースベーダーのテーマでドラの側面を木槌で叩くところが
格好良かったです。

このコンサートと同様、映像と実演のプロジェクトの「佐渡裕/ウエスト・サイド物語」コンサートも良さそうですね。

返信する
岡本 浩和

>ヤマザキ様
こんばんは。

>実演で金聖響/シエナの演奏を聴いて感動しました。
>特にダースベーダーのテーマでドラの側面を木槌で叩くところ

魅力的ですね。これは聴いてみたかったです。

>映像と実演のプロジェクトの「佐渡裕/ウエスト・サイド物語」コンサートも良さそうですね。

同感です。あわせて勉強します。

返信する

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