さて、久しぶりにサンタナ

さて、久しぶりにサンタナ。
独墺系音楽の堅牢で律儀なスタイルから少しばかり離れてみることで、その長短を客観的に観察してみようと。それにしてもこのメキシカン・スタイル(?)の、いわゆるラテン・ロックといわれる世界の華々しさと能天気な(?)明朗さは僕の性質に最も遠いところにあるものだが、こういうものにもおそらく憧れはあるのだろう、時折無性に聴きたくなるし、繰り返し聴いていて踊り出してしまうんではないかというくらいの刺激をいただける。ありがたいものだ。
過去に対する後悔と未来への不安を吹き飛ばす、40年以上前に創作されたとは思えない普遍的ロック・アルバム。
サンタナに相当のめり込んだわけでもなく、詳しくも知らず、語る資格がないのを承知で彼らの印象を一言で加えるなら、土俗的根源的リズムと不思議に洗練されたギターによるメロディとの饗宴。現れては消え、消えては現れる恍惚と覚醒の連続・・・。

ファースト・シングル・カット曲”Everybody’s Everything”はまさに今こそ聴かれるべきチューン。

Seem’s like everybody’s waitin’ for
A new change to come around
Waiting for the day
When the King and Queen of soul sing round
Singin’ for the everyone

誰もが来るべき新しい変化を待っているように見える
魂の王と女王が皆のために歌い狂う日を。

Santana

Personnel
Carlos Santana (guitar, vocals)
Gregg Rolie (piano, organ, vocals)
Neal Schon (guitar)
David Brown (bass)
Mike Shrieve (drums)
Jose Chepito Areas (percussion)
Mike Carabello (percussion)

本紙ジャケCDには3曲のライブ・バージョンがボーナス・トラックとして収録されているが、これら生の演奏がアンサンブル、テクニックともども完璧で一際鮮烈。
そういえばサンタナはレコードを出す前からすでにフィルモアの顔になり、トリを務めるほどのバンドだったんだっけ。
どうにもライブ・バンドとしてのサンタナの力量をこの目でしかと確かめたい。


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