予習のためいちむじんを聴いて感じたこと少々

午前中でも大久保界隈は活気に満ちている。所用のため自転車で往復。日本人とは質の違う韓国の人々のあのパワーの源泉って何なのだろう?
そういえば、半年間講義をしたとある大学でも韓国からの留学生が多かった。皆一様にモティベーションが高い。彼らは言葉の壁を超えて必死に食らいついてくるし、とても真面目。最後の授業ではある男子が軍隊に入るので1年間休学すると聞いて、なるほど徴兵というシステムも心身を鍛えるという意味で若者にとっては有効なものなのかもと思った。
日本は平和ボケしているところもやっぱりあるのだろうな・・・。

連休明けにいちむじんという変わった名前のギター・デュオのコンサートに行く。はじめて聴く音楽なので少しばかり予習をしておこうといくつかを聴いた。クラシック作品の編曲あり、ジプシーものあり、フラメンコ調ありと実に多様(オリジナルももちろん)。

録音を聴いて感じたこと。
正直クラシック音楽作品はあまり面白いとは思えない。ギターによる二重奏という形に上手に編曲し、しかもそれをたった2人で聴き応えのする作品として表現する手腕は見事だと思うのだけれど、何もわざわざギター・デュオで・・・と思うのだ。
彼らの真骨頂は自作にある。一聴、気に入ったのは”Rosso Rosa”。何でも出身地の高知県にある高級クラブのママさんをイメージして作られた楽曲なのだと。日本人離れしたこの「乗り」をたった2本のギターで生み出しているところが素敵。それと、ビレリ・ラグレーンが作ったジプシー風の”Made In France”(こちらはラグレーンとシルヴァン・リュックの映像)もいかす。

いちむじん:TOMA
宇高靖人、山下俊輔(ギター)

ただし、これらはあくまで「音の缶詰」。クラシック・ギターの醍醐味は生音にあるゆえ、とにかく彼らの舞台に触れねば何も語れない。眼前に繰り広げられるであろうパッショネートな演奏を想像しつつその日を待つことにする。

ところで、先日、近江神宮で引いたおみくじは「小吉」。

いち早く 桜柳も 枯れしかど
雪降るなかに 芽ぶくもの あり

何があろうと耐え忍んで続けること、立ち向かえと(笑)。
必ずや神の御加護はあるのでしょう。


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