深夜の静寂を破るピアノの音色は神々しい

少々思考停止状態。
さすがに早朝からあちこち動いていると、21時くらいには頭が朦朧としてくる。忘年会とやらでいつもより多くお酒を摂取すると数分後にはもはやあちらの世界へ・・・(笑)。
それは、明日も・・・、続く。

新年16日の鏡開き式での奉納演武を命じられ、特別稽古を受けているのだが、もともと足腰を鍛えているわけでもなし、武道に長けていたわけでもなく、見よう見まねで何とかついていっているという状況。いかに自分の動きや姿勢が「自然でなかったか」というのを都度体感し愕然となる。身体の中心軸を定め、理に適った体位を習得することですべてが「整う」ような気が確かにする。それにしても所謂神様の御前で武を演じるというのは大丈夫なのかしら(苦笑)。ともかく与えられた期限内に身体に覚え込ませ、鍛え上げるしかないのだけれど。

George Winston:Winter Into Spring

雪解けの頃、小川がせせらぎ、森では鳥たちが目覚め、生きとし生けるものが生命を謳歌し始める・・・、おそらくそんな印象を音化したジョージ・ウィンストンのソロ・アルバムを聴きながら・・・。
何も考えず、ともかく流れるようなピアノの音に黙って静かに身を委ねる。ただそれだけ。

身体の内から熱いものが込み上げてくる・・・、そんな感覚・・・。
早朝の降り注ぐ眩しい太陽の光と同じくらい、深夜の静寂を破るピアノの音色は神々しい。

“January Stars”

明朝も・・・、稽古は続く・・・。


2 COMMENTS

雅之

こんばんは。

波乱万丈の2011年も間もなく終わりますね。
私にとりましては、それまで間口を拡げ過ぎてしまった自分が、真に大切なことは何だったのかを深く考えさせられた、「取捨選択、選別・厳選する元年」になったと思います。

それと同時に、光と影、明と暗といった二元論よりも、多元論で世の中への理解を深める大切さも痛感する1年でした。

というわけで、岡本さんオススメの「神々しいジョージ・ウィンストン」では、私はいつもの偏愛のあの曲を連想するのです(笑)。「取捨選択、選別・厳選」して最後まで残す候補のひとつ、神々しさとともに人間臭さも多く残したあの曲を・・・。

「ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ」

今年はアレクサンドル・メルニコフ演奏によるCDが聴けたのも大きな収穫でした。

24色の明と暗で描く多彩な世界観、理想です。

しかし、バッハの平均律と組み合わせ48色で描く、より多様性に満ちた世界観は、もっともっと素晴らしいのかも。
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F-%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%81-%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A8%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%AC-Vol-1-%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%8D%E3%83%B3/dp/B00005EGSE/ref=sr_1_4?s=music&ie=UTF8&qid=1325071651&sr=1-4

http://www.amazon.co.jp/J-S-%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F-%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%81-%E5%89%8D%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E3%81%A8%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%AC%E7%AC%AC2%E9%9B%86-%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%8D%E3%83%B3/dp/B00012SZFO/ref=pd_sim_m_1

ムストネンの他にも、この曲順で、様々なピアニストにどんどんチャレンジしてもらいたいものです。

明日から旅行です。またしばらくコメントできません。

岡本さん、どうかよいお年を!!

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。

>「取捨選択、選別・厳選する元年」
>光と影、明と暗といった二元論よりも、多元論で世の中への理解を深める大切さも痛感

ほんとですね、気づきの多い1年でした。

そう、メルニコフのショスタコ、素晴らしいですよね。来年2月に浜離宮で来日公演があり、何と全曲を披露します。
http://www.japanarts.co.jp/html/2012/piano/melnikov/index.htm

万難を排してと思っておりましたが・・・、何と仕事が入りました(涙)。悔しいです。
ちなみに、ムストネンのバッハ&ショスタコ、これも意義ある音盤ですよね。おっしゃるとおりこういう企画を他のピアニストにもどんどんチャレンジしてもらいたいと思います。

ということで、年末年始の旅行をお楽しみください。良いお年を!!

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