Led Zeppelin:HOW THE WEST WAS WONを聴いて思ふ

led_zeppelin_how_the_west_was_wonレッド・ツェッペリンの証言。
「カテゴリー分けは好きじゃない。どれも等しく音楽であるだけ」―ジミー・ペイジ
「そのバンドがどの方向に進んでいくか、僕には分かっていた」―ジミー・ペイジ
「初めてのリハーサルは、魔法そのものだった」―ジョン・ポール・ジョーンズ
「誰の将来が期待できそうか、ではなく、何が自分に相応しいかなんだ」―ジョン・ボーナム
「レッド・ツェッペリンのライブ・パフォーマンスは、4人が一つになってどんなステージをやるかが非常に重要だった」―ジミー・ペイジ
「新しい曲にいつも反発があった。『天国への階段』を初めてやった時も、やつらはなんで『胸いっぱいの愛を』やらないんだ、という感じだった」―ジョン・ポール・ジョーンズ
「レッド・ツェッペリンは活動全体を通じて、超絶なエネルギーの上に成り立っていた。時には過剰でもあった」―ロバート・プラント
「(O2アリーナでのライブは)1975年以降、僕にとっては最高のギグだった。ただし、あれはレッド・ツェッペリンではない」―ロバート・プラント

これらの言葉だけでツェッペリンの奇跡が決して偶然ではなく、必然だったことがわかる。
いつの時代も発信側は革新的で、受け手側は保守的。
さらに、ジミー・ペイジの証言。

ヤードバーズからツェッペリンになったとき?自分たちは売れると確信していたよ、目標がハッキリしていたからね。何をやればいいか、どのような音楽要素を取り込めばいいか、それらについて明確な考えが、言わば使命感のようなものがあった。僕にとってそれは、得意とする自由形式のインプロビゼーション空間だ。だから音楽に対する評価基準や、ミュージシャンの選択さえブレていなければ、成功する自分が想像できた。
KAWADE夢ムックLED ZEPPELIN~P21)

ジミー・ペイジの感性と頭脳が現在と未来を見通した上で創られた奇跡ということだ。おそらくこういう思考は他のどんなビジネス、生き方にも通じる。

LED ZEPPELIN:HOW THE WEST WAS WON

Personnel
Robert Plant (vocals and harmonica)
Jimmy Page (acoustic and electric guitars)
John Paul Jones (bass guitar, keyboards and mandolin)
John Bonham (drums and percussion)

熱い。あまりに熱過ぎる・・・。3枚組にして2時間半以上。
僕は時折ツェッペリンのライブ・アルバムを取り出す。スタジオ盤にはない熱気と即興と。ほとんど原曲の姿を見せない演奏もあり、それがまた「自由」で興味深い。

ジミー・ペイジが言うように、レッド・ツェッペリンは復刻不可能なんだ。あの時代に、あの4人が集まったこそ為し得たもの。録音であろうとそれらを体感できることに感謝しよう。ライブを聴けなかった恨み、妬みは横に置いて(笑)。

 


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