Rick Wakeman Solo Piano Show Live in Japan 2014 From UK

rick_wakeman_2014愉悦に溢れながらどこか憂いを帯びるのが英国的浪漫なのである。
リック・ウェイクマンを聴いた。さすがに数多の大物バンドを渡り歩いてきただけある。決して主張しない縁の下の力持ち的ピアノなのだが、その音色は颯爽として明朗で、一部の隙もなく観客を惹き込む力に富む。「弾き語り」というより、まさに楽曲ごとにマイクをもって自らMCを入れるエンターテイナー。

定刻より少し遅れてショウが始まった。何といきなりキーボード・オーケストラによるパッヘルベルのカノン。そこへ徐にリックが登場し、分散和音によるかの旋律をこれでもかといわんばかりに弾き倒す、そんな印象。もはや「カノン」とは想像だにしていなかったので端から卒倒・・・。

残念ながら、僕はリック・ウェイクマンの優秀な聴き手ではなかったので本人の丁寧な解説が入るものの初めて聴く作品が多く、ましてや2時間を集中してステージに身も心も委ねていたものだから細かいセットリストを覚えていない。ともかく印象に残ったものだけを記録に残しておくことにする。

リック・ウェイクマン ソロ・ピアノ・ショウ ライヴ・イン・ジャパン2014
2014年7月1日(火)19時開演
東京国際フォーラム ホールC

「カノン」後は、ファースト・アルバム「ヘンリー8世の6人の妻」から2曲(ちなみに自分はヘンリー8世とそっくりだと言って彼は笑いをとっていた)。この有名なアルバムからの楽曲披露で心得のある聴衆は狂喜乱舞。何と華麗なピアノであることか。そしてもう1曲を経て、セカンド・アルバム「地底探検」から。さらに、畳み掛けるように今度はジョン・アンダーソンとの共同作品を。こちらはイエス後のA, B, W & Hの頃、夜中の2時にジョン・アンダーソンとスタジオで生み出したのだと。いかにもアンダーソンの歌唱部分がピアノで掻き鳴らされたときの解放感たるや・・・。続いて、サード・アルバム「アーサー王と円卓の騎士たち」からの音楽へと・・・。
自身のアーティストとしての歴史をひもときつつ過去から現在へと順を追って作品が披露される妙味。この人は絶対に良い人だ、そんなことを思いながら音楽に没頭。

休憩を挟み後半。
白眉はイエスの楽曲からピアノ・ソロにアレンジしてのパフォーマンス!アルバム「危機」から「同志(And You And I)」、そしてアルバム「究極」から「不思議なお話(Wonderous Stories)」のいわばパラフレーズ!!感動した。素晴らしかった。
ラストはサン=サーンスとプロコフィエフにインスパイアされたという作品。

盛り上がる聴衆を相手に、きっかり1曲をアンコールしての2時間と少しの落ち着いたコンサート。
それにしてもイエス・ファン、プログレ・ファンと思しき中年の紳士淑女の多かったことよ。
ポピュラー系のコンサートは久しぶりだったもので、勝手を忘れていてパンフレットが購入できなかったことが心残り。開演前、売り場は長蛇の列、終演後はあっという間に売り切れ。よもやリック・ウェイクマンでこういう事態になるとは・・・。地味なコンサートとはいえポピュラー物の人気はクラシックとは雲泥の差ということで・・・。

とはいえ、あまりにホモフォニックな演奏スタイルの目白押しだったので、少々飽きたというのも事実。こうなるとリックのマルチ・キーボード、そしてバンドでのリックをあらためて聴いてみたくなる。

 


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