bowie_ziggy_stardust.jpg外気20度。これはもう「春」である。3月中旬ともなれば間違いなく「春」だが、それにしても暖かい。いや、暑いくらいだ。
春になったらなぜか思い出す音楽。
何だろう・・・。不思議なオーラが出ていて、わずか40分にも満たない音の連なりの中に夥しいほどのドラマが浮き彫りにされるグラム・ロックの名盤。身体中に降り注ぐエネルギーとメッセージ。一度スターダムに伸し上がったお陰で傲慢になり、自らを「神」だと勘違いするロック・スターが主人公。彼のその傲慢さによって人は去り、最終的には自らを葬り去らざるをえなくなるという悲劇。

人は誰しも、その人そのものに魅力を感じるのではなく、その人の中に秘められたエネルギーに魅力を感じるのである。世の中を心から良くしようと動く人には必ず多くのバックアップがあり、目に見えない力までもが味方する。一方、些細な我欲が心の奥底に見え隠れした瞬間人は去り、物事は滞ってしまう。結局人は人のために生きるよう生かされているってことか・・・。

David Bowie:The Rise and Fall of ZIGGY STARDUST and the Spiders from Mars

洋楽を聴くとき、僕は歌詞の内容をあまり重視してこなかった。どちらかというとその音楽の「うねり」を最重要視してきた。だからこのアルバムに関しても何を歌っているか具体的には正直知らずにきた・・・(笑)。それでもBowieの創ったその音楽のパワーたるや他を圧倒する見事さで、何度聴いても飽きない普遍性を持つ。35年以上も前、そうあの70年代の初頭、まだまだ人間が血気盛んで命知らずともいえる行動をとっていたあの頃に生まれ出たこういう音楽はもはや生まれ得ないのかな・・・。

教師の権威が失墜している。もちろん教師側にも行き過ぎた行為として問題もあるにはあるのだろう。それでも学校という限られた空間の中では、教師にはある一定の権限を与えない限り、子どもがおかしくなってしまうだろう。我々の時代は、先生からよく殴られたものだ。もちろん「悪いことをしたとき」に限ってだが。しかもそれを親に言いつけたりはしなかった。否、たとえ親に言いつけても親からは「お前が悪い」と一蹴されるのがおちだった。人は人から殴られて「痛み」を知る。度を越さなければ時には体罰も必要だと僕は思うけど・・・。

明日から2日間「ワークショップZERO~人間力向上セミナー」。昨日東京に帰ってから多少人疲れし身体が重いが、ゆっくり休んで明日に備えよう。ともかくたくさんの人に「癒し」と「親和」を知ってほしいから。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
David Bowieの音楽のことは、よく知りませんでした。「地球に落ちてきた男」とか「戦場のメリークリスマス」などの映画での、俳優としての彼にしか興味がありませんでしたので・・・。ただ、彼もまた1960年代後半にチベット仏教に傾倒するなど、東洋への関心を示していますよね。このあたりはとても気になるところです。
>教師の権威が失墜している。
今、日本の学校の現場は嘆かわしい限りです。この現状を見せつけられて、日本の将来に、なお明るい希望を見出せるおめでたい人がいたら、私はその人の顔が見たいくらいです。このままでは、間違いなく日本の各分野での国際競争力は低下し続けます。それでも子や孫の世代も国民が幸福なら良いのですが、そうはいかないでしょう。
この問題は我々大人全員の責任なので、何とかしなきゃ、ですね。

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岡本 浩和

>雅之様
こんばんは。僕もボウイについてはそれほど詳しくないですが、しかしこの「ジギースターダスト」はイケますね。
>この問題は我々大人全員の責任なので、何とかしなきゃ、ですね。
何とかしましょう(笑)!

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