ワークショップZERO

Tatsuro_Yamashita_for_you.jpg終わった。良かった。9:30にスタートし、20:30まで都合11時間。さすがに最後は疲れを感じたものの、決して嫌な疲れじゃなく、爽快な気分を伴ったもの。ご参加いただいた方にも喜んでいただけたので感無量。やっぱり今の世の中に必要なコンテンツなんだと確信した。
「確信」がどんどん深まる。ひとりでも多くの人にシェアーしたい。そうすることがそれぞれの「幸せ」につながるのだったら、とにかく命を懸けてやろうと心底思える。続けてきて本当に良かった。

言葉では説明できない得もいわれぬ感覚を持ったという。身体中の毛穴が開くような「喜び」を瞬時に感じられたことが、人として生きてきて本気で良かったと思えるのだと。大そうな意見だが、その気持ちもよくわかる。それくらいに「特別な」体験なのである。

初夏のひととき、山下達郎の音楽を聴き、ごくたまに同じような感覚に陥ることがある。生きていて良かったと。決して大袈裟じゃない。細胞の一つ一つが彼の創り出す音楽を感じ、不思議な幸せ感を演出する。それくらい彼の創る音楽は特別なのである。

Tatsuro Yamashita:For You(1982年)

山下達郎、エア・レコード・レーベル最後の傑作「For You」。ちょうど僕が1年浪人している頃に流行ったレコードである。もちろん27年を経た今の時代にも決して古びない。達郎の音楽はどんな時にも達郎の音楽として成り立ってしまう。有無を言わせぬほどの説得力がある。大瀧詠一同様、とにかく自身の信念を貫き、ひとつの音楽を追求しているところがかっこいい。

今日はもう何も考えない・・・。
頭を使わず、時の流れに身を任せただ「自然体」で感じよう!

「Music Book(ミュージック・ブック)」

4 COMMENTS

雅之

おはようございます。
ご紹介の山下達郎の盤については、私もとやかく言うまでもないですね。これからの季節にふさわしい傑作名盤ですね! 昨年から今年の達郎のコンサート・ツアーも大評判でしたね。最終日、5月11日の中野サンプラザホールでは、竹内まりやが飛び入りで「September」を歌って大盛り上がりだったようですし、本当に行ってみたかったですね。
ところで、岡本さんと知り合い、セミナーでは、ご教示により多大な仕事他でのプラス効果やヒントをいただいており、感謝の極みなんですが、私の場合、それ以上にいつも感謝の極みなのが、このブログのコメント欄に参加させていただいていることです。それにより1年前では考えられないくらい音楽に対する視野が拡がり、それが音楽以外のものの見方にも及び、人間の器を拡げることに繋がっています。ドイツの正統なクラシック音楽だけが価値基準の中心だった視野の狭い私から完全に脱却することができました。
このところ、ワールド・ミュージック、特にバリ・ガムランへの興味から(例の、SACDの話題はまた後日)今まであまり関心がなかった、思わぬ方向の、音楽の真価の大きさにも気づかされております。
昨夜は『涅槃交響曲』(黛敏郎 作曲)のことを研究していました。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/124923
彼の他の作品もそうですが、黛敏郎を聴くと、ガムラン、東アジア、仏教などの題材を、実に効果的に使っていることに改めて驚きます。
この曲で一例をあげますと・・・。
第1楽章:カンパノロジーⅠ
カンパノロジーというのは梵鐘を鋳造するに当たって、合金の割合や温度などの技術を研究する学問のことである。それにより響に差がありその世界では各派それぞれ門外不出の秘法とされているという。この曲では3つのオーケストラが合音を少しずつずらして演奏し、それによって生ずる唸りの効果も加えて反復されてゆくパッサカリア風の楽章(結城 亨氏によるライナー・ノーツより)。
これって、まさに岡本さんのブログをきっかけに先日勉強した「バリ・ガムランでは同一の楽器(ガンサやメタロフォン)を二つずつ、常に一対にして用いる。しかし、その調律は特殊で一方は高めに、もう一方は低く目に音高をわずかにずらしてある。そのため音高を同時に鳴らした時にうなり(ビート)が生じるのである」
http://classic.opus-3.net/blog/cat53/post-162/#comments
というのと同じ効果を狙ってますよね!
なお、「涅槃交響曲」の、2つではなく「3つのオーケストラによる合音」というのは、「オーパス・スリー」の岡本さん好みなのでは?(笑)
・・・・・・この曲は作曲者も述べているように必ずしも仏教賛歌ではないが、梵鐘の響に最もふさわしい人声はやはり声明(しょうみょう)であり、この両者が結び合わされ互いに触発し融合するのは極めて当然と言えるだろう。“涅槃”という言葉は辞書によれば梵語“ニルバーナ”であり、原語は“吹き消す”という意味だという。そして煩悩の火が消えて智慧が完成する、その悟りの境地の状態を指し、転じて仏教の最終目的、つまり釈迦入城のことを言うという。そしてこの交響曲はオーケストラによる鐘の音(カンパノロジー)と経文による独唱・合唱が交互に置かれ、結びの終曲ではついに永遠の涅槃に到達したことを象徴しつつ、全曲が閉じられるのである。・・・・・・(同じく結城 亨氏によるライナー・ノーツによる)
ね!、久しぶりに聴きたくなってきたでしょ(笑)。
黛敏郎は、右とか左とかいう政治イデオロギーを超えて、21世紀にこそ再評価されるべき日本の代表的作曲家のひとりだということを、私は昨日初めて実感しました(ちなみにNaxos の「日本作曲家選輯」のCDは、黛敏郎作品以外も、日本人クラシック音楽ファンなら全部所有して虚心坦懐に聴くべきです!)
「民族の伝統なくして芸術は成り立たない」 黛敏郎

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
今回の達郎のツアーも最高の盛り上がりだったそうですね。
彼のライブの凄いところは、バンドの比類ないテクニックとスタジオ録音の完璧な再現なんだと思うのですが、その辺の職人的拘りがたまりません(そういえば、Yesのライブ再現能力も完璧です)。
>1年前では考えられないくらい音楽に対する視野が拡がり、それが音楽以外のものの見方にも及び、人間の器を拡げることに繋がっています。ドイツの正統なクラシック音楽だけが価値基準の中心だった視野の狭い私から完全に脱却することができました。
僕の方こそ毎々コメントをいただき、感謝してます。雅之さん同様常に新しい発見があり、興味の幅が格段に広がり、人間としても進化させていただいています(笑)。
>昨夜は『涅槃交響曲』(黛敏郎 作曲)のことを研究していました。
「涅槃交響曲」!そうですか、ガムランからそういう風につながりましたか!!ご紹介いただいているライナーノーツを読んで感動しました。残念ながら僕は日本の作曲科に疎く、黛の音楽もそれほど追求していないので、この有名な音盤は所有しておりません。安価なCDなのでこの際購入して勉強してみます。
(まさにこういう拡がりをいただけるところにこのブログでの雅之さんとのやり取りの価値を見出すのです)。
>2つではなく「3つのオーケストラによる合音」というのは、「オーパス・スリー」の岡本さん好みなのでは?(笑)
まさに!!(笑)妙に心惹かれます。大いに聴きたくなりました!!
>Naxos の「日本作曲家選輯」のCDは、黛敏郎作品以外も、日本人クラシック音楽ファンなら全部所有して虚心坦懐に聴くべきです!
了解しました。肝に銘じて一生懸命勉強させていただきます。
最後の黛敏郎の言葉も意味深くて気に入りました。
今後ともよろしくお願いします。

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kisara

岡ちゃん
お疲れ様。そう、岡ちゃんが命をかけて一生懸命やっている二日間だったと思うのでどんなにつらくても私もどっぷりつらい気持ちを浸ろうとやってみました。
私がセミナーで学んだことってこのことだったんだと思わんばかりに、岡ちゃんが命がけでやっているセミナーを想像していました。
完璧にどっぷりと浸れなかったけれど、こうしてセミナーで得たことがまだまだ生きてきています。これはすごいことです。
私も転機をむかえ次のセミナーではまた違う次元で自分と向き合うことができそうですよ。
とにかくピンで立つ。自信をもっと深める、今やっていることをやり続ける。昨年の11月から人生が動き出して今大きな加速とともに自分の鎧がとれて等身大の自分に近付けるための浄化が始まっています。
これからもよろしくお願いします。
生更

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岡本 浩和

>kisaraさん
お疲れ様。
>私も転機をむかえ次のセミナーではまた違う次元で自分と向き合うことができそうですよ。
よし、がんばれ!!
>とにかくピンで立つ。自信をもっと深める、今やっていることをやり続ける。
すべては必然。起こることも必要だから起こっているということを忘れずにね。
こちらこそよろしく。

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