五月雨

eiichi_ohtaki.jpg「五月雨を集めて早し最上川」。
いわずと知れた松尾芭蕉「奥の細道」の中で最も有名かつ人気のある句である。今日の雨はまさしくそういう情感を含むもので、夜更けにすっかりあがった後はとても新鮮で空気がきれいになったようである。昨日は夏日のような暑さ、そして今日は10℃も違うのではないかと思わせるほどの気温で、朝から長袖に着替え、しかも夜はジャケットまで着込んで「ピンクさつまいも」のLiveに出掛けた。いつものように高田馬場の四谷天窓Comfortでのスリーマン・ライブ。聴くたびに成長著しく、今日の演奏も良かった。特に新曲の「花、舞う日に」は出色の出来。S&Gのように二人の声が絡む時の柔らかいハーモニーが素敵である。

大瀧詠一のデビュー・アルバムは日本ポピュラー音楽史上屈指の名盤だと思うが、その中に「五月雨」という楽曲がある。

シンプルかつ心情を表す名詩。会場からの帰り道、大久保方面に向かって歩きながら頭の中をこの曲が駆け巡る。ついでにもう一つ。同じくこの音盤に収められる「それはぼくぢゃないよ」。

松本隆の創り出す「詩」は何とも言えず耽美的で高尚、そして胸に染み入るセンチメンタリズムの極致。とにかくこの大瀧のアルバムは不滅である。発表から30年以上経ているとは思えないほどの斬新さと時代感覚。

大瀧詠一

朝からひとつ企画書を作る。学生の「就職対策向け講座」。どんな形になるにせよ、人に「気づき」を与える仕事が僕は好きだ。人が成長する姿を見るのは心地よい。
明日は晴れるだろうか・・・。

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