リスクを冒さないことが最大のリスクである。

bob_marley_legend.jpgブログではもう何度も書いていると思うが、勇気を持ってチャレンジしていくことは何にも増して重要なことだと思う。

それに、自分のことばかり考えること、つまり「我に入る」ことがいかにも悪のように謳ってきたが、最近「それは違う」と思うようになってきた。人間というもの神様でも仏様でもないのだから、エゴに走ってしまって当然なのである。ただし、開き直れというのではない。もちろん自分に非がある場合は素直に認めるべきである。そうでない時に自分を守る術を心得ていないと大変なことになると言いたいのだ。自分の弱みも強みもしっかり認識してすべてを等身大に表現できたらどれだけ楽だろうか。そうすれば他人の弱点や短所も意外に気にならなくなるかもしれないし。

このところキャリアについての相談を受けると、会社側の仕事のさせ方や条件面に不満を持つ人が多くなっているように感じる。特に、優秀な人間が相応の評価を得られず燻っている場合が多い。よく言うのだが、そういう会社は得てして「搾取型」であることが多い。要は人件費を徹底的に絞って、従業員に還元せず、悪く言えば経営陣だけで搾取してしまうという形である。しかもそういう会社に残って一生懸命に頑張っている人ほど「尽くし」型で、問題があると自分の責任だと考え、相手を責めることをしない。そう、「良い人」なのである。語弊のある言い方だが、時には「自己中心的」になってもよかろう。

僕は思う。お人よしもほどほどに、と。会社側とはある意味「対等」でなくてはならない。自身の最低限のキャリア設計を熟慮し、やるべき義務は果たし、主張すべき権利は主張すること。そういうことが「普通」に許される風通しの良い会社こそが優良企業なのだと。

もう何年も前に購入し、しばらく聴かないまま埃がかぶった音盤がいくつもある。封を切らないものも中にはあるが、大抵は1度聴きそのままになっているもの。レゲエについては残念ながらいっこうに明るくない。もう何年も聴いていない。あの独特のリズムと不思議な「明るさ」が僕の性質とはおよそ相容れないようで、1枚のCDを聴きとおすことが辛かった。

Bob Marley & the Wailers:Legend

景気づけのために、ベスト盤であるLegendを1曲目から順番に聴いた。これが実に良いのである。今の季節にとてもマッチしているはずもないのだが、面白いように「今」にぴったりなのである。特に、夜も更けた頃に音量を幾分絞ってしんみりと耳を傾けるのが良い。

レゲエは「挑戦」の音楽であるように僕には感じられる。すべてが斬新でしかも重みがある。明日から2日間の「ワークショップZERO」に備え、英気を養おう。

2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
今朝は、岡本さんに教えていただいたことを、今年自分なりに考え、アレンジして実践し、目下のところ公私共にとても成功していることを報告します。
今回の教え、
>勇気を持ってチャレンジしていくこと
それと、いつも岡本さんがおっしゃる、
>「ぶれない自分軸」
http://classic.opus-3.net/blog/cat29/post-5/#more
これを両立するにはどうしたらよいか?
私が実践しておりますのは、「できるだけ太い自分軸」を持つこと。
新しいことに勇気を持ってチャレンジしていくことで、「少なくとも直径30,000㎞以上の自分軸」に拡げていくことが目標なのです(笑)。
「自己中心的」の「自己」を太くできれば、他人の価値観をも呑み込んでしまえます。
軸が細くてヤワだから、ぶれるのです。
この方法なら、絶対ぶれないと思います!
このことを気づかせてくれた岡本さんに、心から感謝しています。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
>これを両立するにはどうしたらよいか?
鋭いご指摘ありがとうございます。矛盾しますよね。今回書いた「自己中心的」というのはあくまで言葉の綾でして。
我に入ってしまう行為は、人間である以上止めることは出来ないと思うのですが(100%常に相手に意識を向け続けるというのは不可能)、少なくともそれが意識できることで変化が訪れると思うんですね。つまり「意識が自分に向いているか他者に向いているかが自覚できる」だけで変わると思うんです。
雅之さんのおっしゃる「直径30,000km以上の自分軸」に拡げていくという表現はピッタリだと思います。他人の価値観を余裕で需要で着てしまえば自と他が同化するわけですからね。さすがです!

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