ロシア音楽の饗宴

white_nights_gergiev.jpgハードディスクがいかれてしまったデスクトップPCを処分することにした。結局FTPを通じて「トロイの木馬」に感染していたようで、不要になったデータが多く、しかも特に重要なデータがあったわけでもないのでお釈迦にした。お陰でデスク周りがすっきり。本格的な「新」の始まりの予感がする。

夕食時、たまたまテレビをつけたらNHKの「クローズアップ現代」で野菜工場の特集が放映されていた。最新テクノロジーを駆使して野菜を育てる工場が新ビジネスとして注目を浴びているらしい。確かに遊休地の活用や雇用拡大などプラスになる側面もあるものの、土に触れず、しかも太陽光線すら浴びずに育てられた野菜ってどうなんだろう?農薬を使わないという意味での安全性が売りのようだが、自然の中で育っていないこれらはまるでブロイラーのように思えてならない。そう、人間が食糧にするためだけに作られている「エゴ」の産物のようではないか。

昨夏、突如発売されたホロヴィッツのカーネギーホール未発表ライヴ集を繰り返し聴いた。全盛期のホロヴィッツの技術には恐れ入る。自身の編曲による「展覧会の絵」は当時の彼の十八番であったようで、この録音についても抜群の集中力と創造性、そしてそれに輪をかけた類稀な音楽性によって感動的なものになっている。多少スクラッチ・ノイズはあるが、すぐに気にならなくなる。『バーバ・ヤーガ』も『キエフの大門』もメチャクチャかっこよい。

小澤征爾氏が食道癌を患っていることを公表した。向う半年間活動を休止するとのこと。氏の音楽には一向に感心した記憶がないが、今や地球を股にかけ精力的に活動されている「世界のオザワ」ゆえ、きっちり治して再起にかけていただきたいと切に願う。病み上がり以降芸格がアップする音楽家が多いことを考えると、それによって小澤氏の音楽により磨きがかかることもあり得る。災い転
じて何とやらを期待しよう。

メルマガ・国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」が面白い。タイトルどおり政治や経済の裏話(=真実)が見事に暴露されている。最新号は「亀井静香を財務大臣兼務にして景気回復させよ」というもの。興味ある方はバックナンバーからしっかりと目を通していただくと良いかもしれない。すべてが目から鱗。

今夜もロシア音楽を。

ゲルギエフ conducts ロシア音楽の饗宴 白夜祭~ロシア音楽紀行
ワレリー・ゲルギエフ指揮
キーロフ劇場管弦楽団
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ほか

個人的には「邪道」と断ずるいわゆるコンピレーション盤。でもタイトルに惹かれて発売当初に購入したもの。1枚目はボロディン作曲の交響曲第2番第1楽章に始まりストラヴィンスキーの「春の祭典」抜粋で終わる。2枚目はラフマニノフの交響曲第2番第3楽章でスタートし、チャイコフスキーの「悲愴」交響曲第3楽章で締められるというもの。2枚組で結構な時間を要するが、ゲルギエフの録音したロシア音楽の良いとこどりで聴いていて頗る気持ちが良い。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
>氏の音楽には一向に感心した記憶がないが、
>病み上がり以降芸格がアップする音楽家が多い
出た!日本のクラシックマニアの典型的ステレオタイプ・紋切り型常套句、宇野教徒が得意の捨て台詞!
私は30年くらい昔、小澤氏が大阪フィルを指揮したベートーヴェンの第5交響曲の実演に心底感動した体験を皮切りに、新日フィルやボストン響との数々の感動実演体験のご恩がありますから、こういう突き放した愛のない言葉は吐けません。
「心に愛がなければ どんなに美しい言葉も 相手の胸に響かない」 – 聖パウロの言葉より –
昨年末、こんな新聞記事がありました。
《小澤征爾氏:小沢幹事長に要請…民間オーケストラへの支援》
 指揮者の小澤征爾氏が9日、国会内で民主党の小沢一郎幹事長と会い、来年度予算編成に向け、資金不足に苦しむ日本の民間オーケストラへの支援を要請した。小澤氏は財団法人の一部オーケストラについて、省庁OBの天下りで人件費がかさんでいる現状を説明。「財団法人の無駄を削らず、貧乏な民間オーケストラにしわ寄せがいくのは無理がある」と見直しを求めた。
 「ダブルオザワ」会談では、小沢幹事長が「私は評判の悪いほうだけど」と切り出すと、小澤氏も「僕も音楽界では嫌われているから同じ」と笑顔で応じる一幕もあった。同じ名前で以前から小沢幹事長に興味があったという小澤氏は「官僚システムを変えるのは、政治が変わったいまがチャンス」とエールを送った。【念佛明奈】
毎日新聞 2009年12月9日(毎日JPより)
何のためらいもなく本日私の推薦盤は小澤征爾で!
「展覧会の絵」他 小澤征爾&シカゴ交響楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2633962
小澤若き日の爽やかな名演! シカゴ響の「展覧会の絵」録音では、定評のあるショルティやジュリーニ指揮より好きです。
そして、
ベートーヴェン:交響曲第5番  小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラ
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC5%E7%95%AA-%E5%B0%8F%E6%BE%A4%E5%BE%81%E7%88%BE/dp/B00005S74V/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=music&qid=1262898292&sr=1-2
評論家の腰巾着にならず、虚心坦懐に自分の耳で確かめ判断することが肝要です。小澤氏のベートーヴェンには当たり外れがありますが、この「運命」は若々しい意覇気が溢れ、素晴らしいです。
小澤氏が過酷な「運命」に負けず、1日も早く健康回復されることをお祈りいたします。
 

返信する
岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
厳しいお言葉ありがとうございます。
確かに聖パウロの箴言どおりですね。実演体験も2度しかなく、音盤の全てに耳を傾けたわけじゃないですから言い過ぎだったかもしれません。とはいえ、そういう少ない経験の中では「感心したことがなかった」ことは事実なのです。失礼しました。
とにかく雅之さんおススメのシカゴ響との「展覧会」やサイトウキネンの「運命」は聴いてみます。
今後ともご指摘よろしくお願いいたします。

返信する

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください