いよいよ明日は・・・

genesis_abacab.jpgいよいよ明日は「恋物語」の日。六本木シンフォニーサロンは満員御礼。さて、どんな名演奏が繰り広げられることだろう、楽しみだ。
ピアニストはラストスパートの追い込みに入っているが、僕の方はのんびりしたもの。あれこれ考え過ぎずに、リラックス・モードで気の利いたお話ができればと・・・。

「ワークショップZERO」の理論講習を3時間ほど。皆素直に講義に耳を傾けてくれるところが気持ち良い。ついつい話が白熱し、予定より1時間ほどオーバー。人間関係、コミュニケーションという切り口から自分のことを掘り下げ、理解しておくことは極めて重要なことだろう。

前の仕事を辞めて4年近く、そしてキャリアカウンセラーの資格を取得してからこの12月でまる3年が経過する。更新の時期が来ているので、継続学習報告を提出するなど、いろいろと面倒な作業がある。3年間で45時間という義務はクリア。少しほっとした。

一昨日のシフによるバッハの「パルティータ」が頭から離れない。それくらいに自由で、しかも真っ当で、リアルに感動を与えてくれるところが素晴らしい。ジャケットを見ていて、どこかで見たことがあるなぁ、と考えていて思い出した。ジェネシスが1981年にリリースした「アバカブ」。

Genesis:Abacab

Personnel
Tony Banks(Keyboards)
Phil Collins(Drums, Vocals)
Mike Rutherford(Basses, Guitars)

久しぶりに聴いたが、やっぱりいまひとつ。この頃のジェネシスは最も中途半端。次の”Genesis”では息を吹き返すかのように蘇るのだが、「アバカブ」はどうもピンとこない。当時は、Peter Gabrielはサード・アルバムを出して間もない頃、かつ翌年にはフォース・アルバムを出すという時期だったからどうしてもPeterの存在の大きさに目が行きがちで、ジェネシスが翳むのも仕方ないのだが、80年代のヒット・メーカーのフィル・コリンズといえども当然スランプはあったのかもしれない。ともかくピーターやトニーの色を消そうと必死だったのだろうか、それがあまりに空回りしているような・・・。
フィルがフロントマンである頃のジェネシスは良いものとそうでないものとの差が激しい(ように僕は思う)。偉そうな言い方だが、自信を持って、軸をぶらさず、聴き手に媚びを売ることなく音楽ができたかどうかが鍵ではないか。その意味で、これ以降のジェネシスは立派。

あと・・・、アンドラーシュ・シフのバッハはやっぱり素敵。自信を持って、軸をぶらさず、聴き手に媚びを売ることなく音楽しているから。


2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
シフについては、私も昔から好きなピアニストで、ご紹介のバッハ「パルティータ」のCDこそ持っていませんが、デッカへのバッハ録音もCD初出当時から全部所有し聴いていますし、テルデック時代のシューマン録音他も高く評価しています。更には近年のベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音のCDも揃え、そのうちの半分くらいは聴いていおります、どれも大変自然で好ましく思っていますし、近年の録音になればなるほど、たしかにより音楽が深まっているようにも感じられます。
ただ、愛知とし子さんの実演を前に、あまり他のピアニストの評価なんぞしたくはありませんし、あえて言えば、大変素晴らしい演奏だけれど、シフ・クラスのピアニストなら邦人でも数多くいる、というのが正直な感想です。このピアニストでなければという気持ちになれる点では、愛知さんのほうが私にとってはシフよりもはるかに上位です。
さて、今日は11月22日、「いい夫婦の日」ですが、この日のコンサートとは!、少々狙いましたか?(微笑)
今日は、前に岡本さんが講座で取り上げられた、「アランフエス協奏曲」のホアキン・ロドリーゴ・ビドレ(1901年11月22日 – 1999年7月6 日)の誕生日でもありますね。ビクトリア夫人との仲睦まじさは、まさに「いい夫婦」でしたよね。
また、本日は、モーリス・ラヴェル作曲「ボレロ」の記念すべき初演日(1928年11月22日 パリ・オペラ座)でもあります。夕刻の開演に向けて、「ボレロ」のように、ひたすらクレッシェンドで盛り上がる一日になることをお祈りします。
私の興味はというと、このところ音楽よりもサッカー。「名古屋グランパス」のJリーグでの優勝が嬉しくて堪りません。息子共々サポーターで、毎年数回は試合観戦しておりましたので・・・。
ストイコビッチ監督、キーパーの楢崎正剛キャプテン他選手の横で大喜びのトヨタ 自動車 豊田章男社長がじつに印象的でした。
http://nagoya-grampus.jp/
http://anaga.blog29.fc2.com/blog-entry-1163.html
今年1年、大変な御苦労をされた社長にとって、今年最も嬉しかった瞬間だったのではないでしょうか。グランパスの監督や選手たちに、私もまた、その喜びのお裾分けをいただいております。
11月27日、サローネ・フォンタナで愛知とし子さんのコンサートを聴くまでは、名古屋グランパス優勝の喜びの余韻に酔いしれておきます(笑)。

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
>このピアニストでなければという気持ちになれる点では、愛知さんのほうが私にとってはシフよりもはるかに上位です。
ありがとうございます。
そこまでおっしゃっていただけるとプレッシャーで押し潰されそうだと妻は申しております(笑)。
いい夫婦の日ですね・・・。狙ったわけじゃありませんが、今朝もそんな話を偶然していたところです。ロドリーゴの誕生日でしたか!それは知りませんでした。
>夕刻の開演に向けて、「ボレロ」のように、ひたすらクレッシェンドで盛り上がる一日になることをお祈りします。
ありがとうございます、がんばります。
グランパス優勝しましたね。おめでとうございます。今年は名古屋が熱いですね。
>11月27日、サローネ・フォンタナで愛知とし子さんのコンサートを聴くまでは
お会いできることを楽しみにしております。

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