Bittersweet Samba

herb_alpert_bittersweet_samba.jpg縁ある大学の講師仲間と新年会。一通りの仕事の話が済んだ後、年の頃合いが比較的近いせいもあるのか昔話で盛り上がった。アニメの話、少年漫画の話、などなど。こういう話は本当に尽きない。童心に返って4時間近く話し込んだ。中で、当然音楽の話になる。初めて買ったレコードは何か?僕の場合は、ピンキーとキラーズの「恋の季節」。ある人はビートルズだという。友達の兄貴の影響らしいが、小学生の時からビートルズ?!なんて話にもなった。

そして、GOROという雑誌があったこと。何が凄いかって、篠山紀信氏による素人女性のグラビアに相当お世話になったこととか(笑)、深夜ラジオ放送で、「ヤンタン」や「オールナイトニッポン」で誰の時が面白かったなどなど、尽きない。同世代の仲間とかれこれ30年前の話題を肴に呑む酒は格別なり。

ということで、久しぶりに「オールナイトニッポン」のテーマ音楽(Bittersweet Samba)を聴いてみることにする。

Herb Alpert & Tijuana Brass:Whipped Cream & Other Delights

何だか涙が出るほど嬉しくなる。正月気分がいつまでも続くような「陽気さ」とその裏に秘められた「哀愁感」が堪らない。おそらくそれは、30数年前の若き日の中島みゆきやタモリ、笑福亭鶴光らのあのオープニングの語りと必然的にリンクし、古き良きあの時代を思い出させてくれるのだろう・・・。悲喜交々、ティーンエイジャーの時のいろいろ。

「少年ジャンプ」でも盛り上がった。僕の世代は「サーキットの狼」や「包丁人味平」が全盛の頃で、「リンかけ」が始まって間もない頃。その後の世代の「Dr.スランプ」などは大人になっていてオンタイムではない。

あと、「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」の話でも相当話が膨らんだ。「ヤマト」は再放送で一世を風靡したんだという話。初放映の時は裏番組に「猿の軍団」という番組が会って、僕はそっちを観ていた。後半はそんな話で終始して、いい加減おじさんトーク爆裂だった(ように思う)。いや、楽しかった・・・。

ところで、今このブログを書きながら聴いているのはドビュッシーの前奏曲集第1巻(ミシェル・ベロフの新しい方)。ドビュッシーなんかは、高尚のようで実はサブカルに近いものを感じる。どんな層にも受け容れられる幅をもつ。最近そう思う。

年をとったのかも・・・。


8 COMMENTS

雅之

おはようございます。
おじさんトークに加わりたいですね。書かれている思い出話にはほぼ同感ですが、「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」についてはアンチ派だったです(「猿の軍団」も観ていない)。「オールナイトニッポン」のテーマ音楽は、今もビール(金麦)のCMでバリバリに使用されていますよね。
ところで、昨日聴いてあまりの表現力、技術力の水準の高さに度肝を抜かれたCD&DVDのご紹介を・・・。
イザイ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲 松田理奈(CD+DVD)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3895294
すげえ、すげえ、普通この技術的にも精神的にも難しい曲集で勝負するか?・・・信じられない思いです。まだ25歳なのに、テクニック偏重のパガニーニならまだしも、イザイの、バッハにも匹敵する深淵さを、こんなにも聴く者に実感させて弾けるとは、松田理奈、恐るべきです!! 
これは、ぜひ1月22日、三井住友海上しらかわホールでのリサイタル(イザイ;無伴奏ソナタ第三番 フランク;バイオリンソナタ イザイ;無伴奏ソナタ第四番 ブラームス;バイオリンソナタ第三番 サラサーテ;カルメンファンタジー  ピアノ・江口玲)に行って確かめてみたいと思いました。
松田理奈
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2761984
最高~!!!!! 
堀北真希に入れ揚げ、アキバでのサイン会の長蛇の列に並ぶ、いい歳こいたヲタクおじさんみたいで、ちょっと気恥かしいのですが・・・、悪い?

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
>「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」についてはアンチ派だったです
えー、そうなんですか!999はともかく、ヤマトはすごいと思いますが・・・(しかし、今上映中の実写版は評価が割れますね。古代進と森ゆきのキャスティングが間違ってるという人が多いです)。
ご紹介のCD、僕は未聴ですが、これは凄そうですね。実演に触れられたらまた感想をお聞かせください。
>堀北真希に入れ揚げ、アキバでのサイン会の長蛇の列に並ぶ、いい歳こいたヲタクおじさんみたいで、ちょっと気恥かしいのですが・・・、悪い?
ヲタクでいいじゃないですか!ついでにサインももらってきてください!(笑)

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雅之

>そうなんですか!999はともかく、ヤマトはすごいと思いますが・・・
ガンダムもそうなんですが、アニメのSFもの自体に子供のころから全然魅力を感じないんです。根っからの特撮派でしたので・・・(笑)。
なお、松本零士さんのお名前は、他の多くの方々とともに今、地球から3億キロ前後離れた小惑星イトカワ上にあります。
http://www.isas.jaxa.jp/j/japan_s_history/chapter09/06/02.shtml
こんなことなら私も応募しておけばよかったと、とても後悔しています(涙)。

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岡本 浩和

>雅之様
なるほどそういうことなんですね。
僕はアニメも特撮もOKでした。
とはいえ特撮モノって当時からいわゆるヒーローものしかないですよね?ガンダムは僕も大きくなっていたのでまったくはまっていませんが、少なくとも松本零士さんものはどれもロマンたっぷりでドラマとしても最高だと思うんですが・・・。
>松本零士さんのお名前は、他の多くの方々とともに今、地球から3億キロ前後離れた小惑星イトカワ上にあります。
へぇ、こういう事実も知りませんでした。ありがとうございます。

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岡本 浩和

>雅之様
糸川先生については僕も好きで、高校生の頃だったか、「逆転の発想」や「入試突破作戦」などを読んで、参考にさせていただいておりました。
その後、大学に入って糸川先生に近い方と知り合うことになり、当時先生が研究室だかオフィスだかわかりませんが、六本木にもたれていたビル(イトカワビルといったように記憶します)の一室を借りて勉強会を開いたこともありました。直接お会いする機会がなかったことは残念ですが・・・。
男のロマンですよね!

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雅之

こんばんは。
糸川先生、私も一度でいいからお会いしたかったです。
「日本の宇宙開発・ ロケット開発の父」
(↓参照 宇宙航空研究開発機構 JAXA サイト)
http://www.isas.jaxa.jp/j/japan_s_history/chapter01/01/index.shtml
http://www.isas.jaxa.jp/j/japan_s_history/opmovie/opening.shtml
と呼ばれながら、傍から何を言われようと愚直に自分の信ずる理想のヴァイオリンを一生をかけて追究したとは、何とかっこよく天晴れな人生なのでしょう!!!
心底憧れますね!! 男の鑑です。

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岡本 浩和

>雅之様
いろいろと勉強になりますね。
サイトのご紹介ありがとうございます。

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