深夜のフランク

franck_thibaud_cortot.jpg約8ヶ月ぶりに「スポコレ」に参加した。タグラグビーを軸にした研修に携わっている以上自ら体感することも仕事の一つだと考えてのこと。とはいえ、実際にめいっぱい身体を動かすとリフレッシュされて本当に気持ち良い。ただし、最初のウォーミングアップから相当激しい運動を要求されたものだから、途中で「帰ろうか」と思ったくらい・・・(笑)。
もともと運動嫌いで、しかも球技となるとからっきしダメなものだからせめてチームのほかのメンバーに迷惑にならないようにと随分気をつかったお陰で(要はゲーム中はほとんどボールに触ることなく隅っこで傍観していたということ・・・苦笑)後半だいぶ体力は回復した。さてどこまで続くことやら・・・だが、僕の信条は「継続は力なり」なのでとことんまでやるつもり。チームワークや役割分担が体感的に学べて、しかも体力維持にも役立つのだから一石二鳥だし。

それにしても元ラガーメンという大男揃いだから、終わった後の打ち上げでみんなよく飲むし、よく食べる。僕もどちらかというと「痩せの大食い」タイプだが、特に飲み方は比じゃない。タグラグビーより後の「飲み」を楽しみに皆さん参加されているようで・・・(笑)。まぁ、いいでしょう・・・。

結局帰宅は午前様。今日はもうブログを書くのは止めにしようかとも思ったが、パソコンを開き、何となく音楽を聴き出したら勝手に手が動いたのでそのまま書くことにした。久しぶりにフランクのソナタを聴いている。

フランク:ヴァイオリン・ソナタイ長調(1929.5.28)
ショーソン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のためのコンセールニ長調作品21(1931.7)
ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
アルフレッド・コルトー(ピアノ)
イスナール、ヴルフマン(ヴァイオリン)、ブランパン(ヴィオラ)、アイゼンベルグ(チェロ)

昔、初めてティボー&コルトーのフランクを聴いたのは懐かしいエンジェルのGR盤だったように記憶する。その時は確かフォーレのソナタとカップリングされていたが、とても世界恐慌の年に録音されたものなどとは信じられない生々しさで(おそらく今聴くとそうでもないのだろうが、当時の僕の耳にはそれくらい「新鮮に」聴こえた)、すぐさま愛聴盤になった。本当に繰り返し聴いていた。フランクの素晴らしさについてはティボーとコルトーに教えてもらったようなもの。今聴くと古びた録音であることは間違いないが、いかにも「人間っぽい」音が良い。この頃の録音はどんなものでもそうだが、皆音楽することを心底楽しんでい
る。生き返った気がした。感謝。

2 COMMENTS

雅之

おはようございます。
「スポコレ」お疲れ様です。楽しそうで何よりです(笑)。
ティボー&コルトーのフランクは、私がつべこべ言うまでもなく、永遠の名盤ですよね。私も、グリュミオーの新旧録音などとともに、この曲の決定盤だと思っています。
相変わらず、松田理奈さんによる、イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品27 (1924) のCDに(聴き)惚れています。
これって恋でしょうか?(爆)
でも、極めて高度な演奏技術を要求するこの曲、昔から好きで様々な名奏者による音盤を蒐集しているのですが、ヴァイオリニストにとって、バッハと並ぶ聖典的作品なんですよね。
ちなみに、全6曲はそれぞれ別のヴァイオリニストに捧げられており、彼らを意識して書かれている 作品です。
第1番 ト短調 (献呈: ヨゼフ・シゲティ)
第2番 イ短調 (献呈: ジャック・ティボー)
第3番 ニ短調 「バラード(Ballade)」(献呈: ジョルジェ・エネスク)
第4番 ホ短調 (献呈: フリッツ・クライスラー)
第5番 ト長調 (献呈: マチュー・クリックボーム(Mathieu Crickboom, イザイの弟子))
第6番 ホ長調 (献呈: マヌエル・キロガ(Manuel Quiroga, スペイン出身の演奏家))
コンクール優勝歴のあるヴァイオリニストでも、それほど全曲録音はないですよね。でも、彼女は気負いなしに深い精神性を感じさせるのが凄くて、その演奏家としての成長ぶりがじつに嬉しいですね。
タワーレコードのインタビュー記事も面白いです。
http://tower.jp/article/interview/72053
「・・・・・・イザイ自身も名奏者だったわけですから、ある意味で挑戦的なのかも知れませんね。どの曲も個性的な素晴らしい作品ですし、あちこちにバッハの音楽をうまーく取り入れたりして、ほんとうに面白い曲だと思います」
「どの曲にも幾つか神がかった和声があったり、きゅん!ってくるメロディがたくさんあって…」と、ヘンレ版の楽譜をひらいて「自分の楽譜には大好きなところにハートマークを書いてあるんですよ!」
「ただこれ、全曲きっちり弾くと頭と腕がやられるほどの難曲で、録音に向けて〈イザイ痩せ〉しました(笑)」
きゅん!とくる瞬間が、イザイの宇宙をひらく・・・、ああ、そんなお言葉聞いたら、おじさん、もう堪らない!! 
これってやっぱり恋なんでしょうか?(再爆)
22日、フランクのソナタ他も楽しみです。
http://cte.jp/detail/pdf/110122.pdf
CDにサインしてもらおっと!!

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岡本 浩和

>雅之様
おはようございます。
今朝起きたら身体中にまだ疲労が残ってまして、何年振りだろうってな感じです。しかし、この疲労感がまた堪らなく気持ちいんですよね。ある程度期間をあけないで継続すると身体も変わってくるんじゃないかと密かに期待しつつ・・・(笑)。
松田理奈さんのイザイ、これは必ず聴きます。
即刻聴かないと「ブーム」に乗り遅れそうで・・・(笑)。
>これってやっぱり恋なんでしょうか?
「恋」でしょうね・・・!
それだけ「気」が若いってことです!
実演を聴いてサインなどもらってしまった日には本当に「落ちちゃう」んじゃないでしょうか(笑)。
それにしても22日のリサイタル羨ましい限りです。

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